函館出張

七時半まで寝ていた。起きて飯を食べてから、ホテルのフロントに荷物を預けて、ナカヤマさんと近くの五稜郭タワーに行く。道端ではちょうど桜が満開が終わり散り始めている時期で、それでもきれいだった。釧路はまだ桜が咲かない。
五稜郭タワーは想像していたよりも料金が高く、840円なり。展望室には修学旅行生がたくさんいた。わいわいと騒いでいる。若いな。自分にもそんな若い時代があったのだと懐かしく思う。五稜郭の中にも桜はたくさん咲いていて、星型五角形をより鮮やかな美しいものとしていた。お堀では何故かひっくり返っているボートがあった。
ホテルに戻って荷物を受け取り、バスに乗り、北大の水産学部に行く。函館のバスは広告が描かれているものがほとんどだが、パトカーと同じような柄で、交通安全を訴えたバスが走っていたのを見て少しギョッとした。パトバス。
午前中は打ち合わせ。その後昼飯を食べに行き、戻ってきてから、個別にまた打ち合わせをした。4月から東京にある会社に就職した同郷の友人(メシ)が、この3月までいた研究室の教授の方も打ち合わせに参加していたので、午後話をしに行った際に、その旨話をする。なるほど、この研究室にいたのね。
函館駅までタクシーで戻り、荷物をコインロッカーに預けてから、路面電車に乗る。間違えて一駅先まで乗ってしまったが、降りてから歩いた通りに咲いていた桜が満開で、非常に美しかった。その後ロープウェイに乗り、函館山山頂に行く。なかなか良い眺め。函館の街が思った以上に近くに見える。晴れ渡る五月の午後。下北半島が見える。函館空港に着陸する飛行機が右手より函館の上空に侵入し、大きく右に曲がってやがて地面に吸い込まれていった。遠くの山の山頂には、わずかに雪が残る。函館山山麓には桜の桃色が映えていた。
女性と二人でやってきたら、確かにロマンチックでいいところだと思った。
ロープウェイを戻り、修学旅行生に溢れる路面電車に乗り、駅に戻ってきた。タクシーの運転手にお勧めされた駅近くの「星龍軒」というラーメン・中華料理屋に行く。塩ラーメン480円と餃子を注文した。塩ラーメンは美味しかった!ミツバのさっぱりした味がスープとよく合っていた。さっぱりし過ぎているのかと思いきや、チャーシューは味と歯ごたえが結構あって、良いアクセントとなっている。スープがこってりしていて、さらにこってりとしたチャーシューがそれに追い討ちをかけ、重たく感じるようなラーメンも多々あるが(それはそれで美味しいが)、このラーメンはスープのあっさり感と、チャーシューのこってり感が程よくあって味わいをニュートラルなものとして、いい感じだった。美味しかったな。安いし、函館駅から歩いて5分ぐらいのところにあるので、塩ラーメンを食べたい人は是非訪れてみてください。
職場へのお土産にイカスミかりんとうを買ってから16:43の特急に乗って南千歳へ、電車を乗り換え、釧路へ。22:57にようやく到着。遠かった。釧路の街には霧がかかる。職場のある建物までの道を歩くだけで、スーツが湿っぽくなった。夜霧に建物から漏れる光がにじむ。
メールチェックをしてからバイクで帰る。ウィンドシールドが霧で曇る。途中、坂道を駆け上がっている途中で、スピードが落ちないままスピードメータがダウン。その後はそのまま0km/hを指し示し続ける。メータが壊れたらしい。あちゃー。スピードは大体のエンジン回転(音)とギア比でわかるのだけど、走行距離がわからなくなるのは困る。何せ燃料計がついてないから、走行距離でガソリンの補給のタイミングを計算しているからね。ここに来ていろいろガタが出てきたらしい。修理にお金がかかる。仕方がないか。
家にたどり着き、ほんのわずかな赤ワインを飲んだ。そろそろ寝ます。