友人結婚式

お幸せに!

昨晩、東京にやってきた。大学の部活で一緒だったフルカワラが結婚することとなった。
彼は大学2年の夏合宿後までワンゲルにいて、その後辞めてしまった。一緒に何度も山に行っていたし、沢登りが好きだったし、山への考え方が似ていて、かつ雪洞を掘ることや、重い荷物を背負うことに誇りを持っていて、どちらの荷物が重いか、ということをよく競い合っていて、部内でも特に気が合った仲間だった。だから、辞めてしまったのは非常に残念だった。山行形態の理想がワンゲルとはちょっとズレていたが、それは可能性でもあった。例えば、彼が昔企画しようとして潰された企画は、朝日連峰の沢に行き、12時間藪を漕いでたどり着いたところで2日間ほどひたすらのんびり過ごし、その後帰ってくる、というもの。気に入ったところに行くために旅をする、そしてその場所ではのんびり時を過ごす・・・そうした感覚を是非部でも広く共有したかったのだけど、残念ながら、受け入れられなかった。結局その挫折感もあり、かつその山行を企画する中で見つけた山岳会(後述)に後に彼は入ることとなったのだが、長い目で見ると部活としては大打撃だったと思う。
昔の日記を紐解くと、八幡平を舞台に行われた夏合宿終了後、月夜の田沢湖で語ったことが出てくる。その夏合宿では毎晩語り合っていたことが思い出される。重さ10kgのスイカを担いで、合計50kg程のザックを背負って、八幡平の森の中を歩いた。葛根田川の支流で釣りをしているときに彼の釣竿をうっかり踏みつけて壊してしまったことも良く覚えている。田沢湖では、ごめん、俺はワンゲル辞めるよ、というフルカワラに、僕は残って何とかこの部をもう少し居心地にいい、自由に旅できる部に変えてみるよ、と誓ったことを覚えている。月夜の誓い。それがあったから、僕は部活を辞めなかった気がする。
救いは、彼は山が嫌いになって部活を辞めたのではないこと。より楽しく山に登るために辞めていった。彼はその後、逍遥渓稜会(現「グループ沢胡桃(さわぐるみ)」に入会し、日本全国沢登りを堪能していた。増水した黒部川上ノ廊下を突破してきたと聞いたときはびっくりしたなぁ。その山岳会開催の山菜採り、キノコ狩りには何度か参加させてもらった。今は山岳会には入っていないが、将来入ることがあるとしたら、沢胡桃が第一候補となっていることは確か。
その彼が、今度結婚することになった方は、フルカワラの誘ってくれた山岳会の山菜採りやキノコ狩りに一緒に行ったことのあるトモミさんだ。この二人はいつか結婚するのだろうと思っていたのだけど、思っていたよりも早かったみたい。喜ばしい。素晴らしい。
朝11時半からあった結婚式にも参加してきた。場所は椿山荘というところ。全然知らなかったのだけど、有名どころらしい。かなり大きくてびっくりした。チャペルで、誓われた愛。僕は無宗教なのだけど、新約聖書のコリント人への手紙の中にあった文はなかなか素晴らしいものだと思った。
今日の東京は非常に天気が良くて、二人の門出によい日だった。フルカワラも花嫁さんもかっこよく、そして美しかった。花嫁さん本当にきれいにしていたなぁ。フルカワラはなかなかワイルドな顔つきで体格も良く、思考は極右なこともあり、表現が悪いが「美女と野獣」という言葉がぴったりだった。参加したみんなで二人の門出を祝う。
本当におめでとう!
その後は、池袋に行き、買い物をした後、恵比寿に行き、アウトドア道具を買う。大学2年のときから欲しかった雪山用のオーバーパンツをついに買ってしまった。これまでは雨具で冬山に行っていて、それだと軽くていいのだけど、どうしても生地が痛むので丈夫でいいやつが欲しかったんだ。やった。それと、ダウンのインナージャケットを買ってしまった。今まで使っていたダウンのインナージャケットは、大学4年の時に買ったICI石井スポーツのオリジナル。動きやすく軽く暖かいので、ダウンのインナージャケットは大変のお気に入りで、いつでも着ていたのだけど、背中を破ってしまい、修理したが羽毛が抜け落ちていた。それでも使い続けていたが、随分ぼろくなったので、もう一着購入することとした。大事に使おう。値段は1万円チョイするが、これは買う価値があると断言する。いいよ。
その後は、ガーデンプレイスで時間を潰してから、夕方、二次会に参加。ワンゲルの同期のマツナガ、ヤマギシ、モッチーが来ていた。大学の元クラスの友人が来ていた。ワンゲルの先輩の彼女さんも来ていた。まだ続いているらしい。素晴らしい。何もしなくても二人はくっついたと思うのだけど、くっつくにあったってその一翼を担ったと自負しているので、それを聞いて嬉しかった。
狭い店に20代半ばの人間が大量に入り込んで、祝った。フルカワラ本当におめでとう!
約二時間で二次会がお開きとなり、解散。そして帰る。またみんなで集まって騒ぎたいなと思った。