休日

今週は、月曜日、火曜日と札幌出張だった。月曜日の打ち合わせは、事務所から出席したのは僕だけだったのだけど、13:00から18:30まで、休憩なしで、かつ話し続けた。疲れた。外から見て行政は硬直化していてなかなか動かないといわれることがあるが、それは中にいる人間であればより良く理解できる気がする。まあ、一概に悪いとは言えないけど、ほんの少しのことも、しっかりやらないと、あらぬところで誤解を招くんだなと痛感する。余程良いリーダーがいて、いろいろな意見を受けた中であるべき姿を描き、それを筋道立てて、部下も説明に困らないようにわかりやすく噛み砕いて説明し、筋を通すところは通す。そうしないと、遅々として進まないもの。仕方がないのだけど。
火曜日は検討会のWGに出た。終わって、釧路に戻ってくる。夜は、「保全生物学のすすめ」を書いたリチャード・プリマック教授、東大の樋口教授、他、いろいろな人との懇親会。プリマック教授は、温暖化の影響により河川に遡上するサケやその他の魚類にどのような影響があるのか、興味を持っているらしく、遡上期のデータはどこが持っている?と聞かれたが、サケマス増殖協会とか、孵化場とか、水産試験場といった単語が思い浮かんでこなかった。日本語名ならわかりますが、英語名は今すぐにはわかりません。と答えておいた。
その後、職場に戻ってきて、職場の上司と話をする。本省から、また札幌の事務所から所長宛電話があった。いろいろ考えるとどうやら人事異動がありそうだとのこと。候補として誰かを話したところ、ひょっとして、まさか、やっぱり・・・さんじゃないですか、と結論付けた。まさか、こんな時期だし、そんなわけないですよね。と笑いつつ、やばいなと思った。それは非常に悪い予感だった。
翌朝、朝一で所長に呼ばれ、所長室に入っていったのを見て確信した。やられた。今検討していることをこれからしっかり詰める時期なのに。地元説明会も含めて、いろいろやらなきゃいけないのにな。前に座っている職場の同僚に、やばいですよ、悪い予感がします、と密かに話をする。そんなわけないでしょ、とその時は言われたものの、残念ながらその予感はあたっているみたい。
人がどんどん換わっていく。今の職場の宿命か。
一緒にいろいろ出掛けたなので換わるのは辛いな。仕事のこともいろいろ教えてもらったし。優しいし、相談に行くと長いこと付き合ってくれた。引き継げる部分はしっかり引き継いでおかないとまずいなと思う。頑張ろう。
水曜日は午後はひたすら今後検討が本格化するものについて、延々打ち合わせ。
木曜日は、いろいろな意味で辛かった。進めている仕事について、あることについて指摘を受けたときは流石に冷や汗が出たが、何とかなった。というか、その指摘があって、よりよくことを進められるようになった。よかったよかった。我ながら日々神経をすり減らしているなと思った。今日はため息が多いですね、と周りから言われたものの、冷や汗から始まったストレスは夕方には、ため息、強気の発言、そして安堵感となった。
金曜日の夜は、夜十時半を過ぎてから職場の方3人を誘って、飲みに行った。「てんぞう」というこじんまりしたいい居酒屋、来るのは二回目だ。初めて行ったときは高いと思っていたが、今日は全然そんなことなかった。魚料理を頂きつつ、焼酎を飲んで、ポカポカとした。その後は「ウエストポート」という一風変わったバーに行く。一風変わったというのは、知恵の輪やそうした頭を使う小物がたくさん置いてあること、そして、マスターが手相を見てくれるということ。知恵の輪、いろいろなものに挑戦した。面白かった。お酒はジントニックが美味しかった。マスターは好奇心旺盛な面白い人だった。そのマスターに手相を見てもらった。
変わった手相だね、と言われた。頭はいい、ただ物事に対して自分の中の論理で納得して解決して完結してしまうきらいがあるから、自分だけわかっているのではなく、それを人にきちんと伝えることをしっかりしていかないといけないよ、まだまだこれから努力していく手相ですね、しっかり成長してくださいと言われた。頭がいいかどうかは別にして、何となく当たっている様な気もした。そして、その言葉は、近頃の仕事の中で「十分働いている、これ以上は出来なくても仕方がないだろう」、とたまに逃げの気持ちが芽生えていたものをきれいに拭い去ってくれた気がした。仕事は面白いけど、たまに頭を抱えるからね。
結局、四時半を過ぎるまで飲んでいて、五時過ぎに家に帰ってきた。
今日は、洗濯後、昼から職場に行き、夜まで仕事した。今日はまったく苦ではなかった。
釧路の夜は良く冷え込む。
課題は相変わらず山済みだけど、まだまだ努力の途中。素直に頑張ろう。