地図読み

事務所で前々から何とかしたいと思っていた点について、話をする。みんな地図が読めず、場所と地形図の対応が全然つかないでいた。もちろんGPSなんて便利物があるのだけど、それはボタンを押してポイントを落として事務所に帰ってきてから地図と重ねるだけで、現場で現在地を確認してきていないことから、地図をみても自分がどの場所の話をしているのか、イメージがつかめないでいた。
これではいかんということで、いろいろ対策を考えて、また何故地図読みが求められるのか、情報を得た現場がどこかを地形図上に示す必要性について、A4両面にぎっしりと書いて説明した。
僕が大学時代にワンゲルでやっていた地図読みは、1/2.5万地形図とコンパスだけで基本的に現在地をほぼピンポイントで読み込んでいた。途中で高度計を買ってからはさらに正確な読みが出来るようになったけど、高度計が必須だったのはスキーの時ぐらい。スキーだといつもとペースが異なり、またスピードが速いので、地図読みが追いつかないことが多々あったのだが、それでもなくても何とかしたものだった。
今はGPSなんて便利なものがあって、答え合わせに使っているのだけど、かつて先輩に怒られながら必死で地図を読み込んだ経験があって、GPSもより有効利用していると自負している。
で、そうは言っても、なかなか地図コンパスだけで読み込んでいくのは難しいのでGPSを見ながらでいいので、常に自分がどこにいるのかを地形図上で意識してもらうようにお願いした。そのために、これまで野帳にメモしていた様々な情報を、今後は全部カラーコピーした地形図上に直接書き込んでもらって、後で清書してもらうことにした。これなら否応なしに現在地を確認しながら歩くことになる。慣れないうちは大変かもしれないけど、慣れればその有用性に気がつくはず。
如何に効率よく、また役に立つ情報を得るか、そのための手段は?そんな実験を繰り返す日々。