祝!竹内さん14座登頂

ICI石井スポーツのレジで、竹内洋岳さんを取り上げたドキュメンタリー番組のDVDを希望者に配っていたので、登山靴の購入と併せてそのDVDをもらう。竹内洋岳さんは8000m峰を越える14座全てに登ることに挑戦している登山家。2007年に雪崩に巻き込まれ背骨を骨折する、という瀕死の事故を乗り越えて、今14座目にトライしている方。そのドキュメンタリー番組が3月に放送されたのだけど、一度見てみたいと思っていたもの。お店の方に、私の冬山装備は12年前に竹内さんに選んでいただいたんですよ、と話をしてから店を出た。
外食を終えて、家に帰ってきて、ネットサーフィンをしていると、なんと14座登頂成功のニュースが流れているではないか!!!!!びっくりたまげてニュースに齧りつく。日本時間で20:45に登頂に成功とのこと。ついにやりましたか!嬉しくて涙が出た。夜遅くに帰宅した嫁さんに話をすると、あの竹内さんが、と喜んでいる。
僕の雪山道具の根幹であるグリベルのピッケルとアイゼンは、竹内さんに選んでもらったものだ。部活の二代上の主将をしていたハリマさんが99年に文部省登山研修に参加した際に、竹内さんが講師として来られていて知り合いになり、私が雪山装備を揃えるにあたって、ICI西新宿店にいた竹内さんを紹介していただいてそこで雪山道具を揃えた(割引もしてもらった。ついでに嫁さんも竹内さんに道具を選んでもらっている)。
どれがいいですかねぇと聞くと、必ず、これがいいよ〜、と言ってくれるものがあって、その道具が何故いいのかいろいろ解説してもらった。「こうやって持つと軽いけど(確かに)」、「振ると重量を感じてしっかりと刺さる(確かに)」、「つまりバランスがいいものだから、絶対お薦めするよ」と言われながら選んでもらったグリベルのピッケルは、その後の雪山山行の全てで持参することになった。雪山に一人で行く時、そのピッケルを握りしめることが勇気につながってきた。そして、凍てついた急斜面ではそれが体の支えそのものだった。今も雪山に行く時の大切な道具兼お守りとなっていて、山スキーの時も必ず持っていっている道具だ。
その後も何か山道具に悩むと時々ICI西新宿店に行き、いろいろ相談した。その結果、購入した道具は、スントのベクター(高度計付き腕時計)や愛用のミゾーのロックハンマー“こだま”、アッセンダー等いろいろある。当時から、竹内さんに選んでもらった、竹内さんに相談して買ったという安心感というか、そんな思いを持っていたのだけど、その竹内さんが日本人初の14座登頂者になるなんて、あらためてそんな思いが正しかったというか、なんというか、とにかく嬉しくて仕方がない気持ちでいっぱいになった。
まだ山の中でしょうから、とにかく無事帰ってこられることを祈念します。そして、機会があれば是非会って話を聞いてみたいと思う。