デジタルカメラ

今週一週間は残業禁止令が出ていた。今の職場に来てから早10ヶ月あまり。その時々で濃淡はあったけれど、今の職場の同じ班の面々は、かなり遅くまで残業する日が続いていたのだけど、先週末に一つの区切りがあったことから、メリハリをつけようということで、そんな措置が取られることになった。
仕方がないから、19時半までに帰るようにしたのだが、細々とした仕事は終わらずに溜まる一方で、そりゃあ日々遅くまでいるのは無駄に時間を費やしているわけじゃあないよなということを実感することにもなった。
とはいえ、開き直って堂々と早く帰れる5日間だったので、各々有意義な時を過ごしたのだと思うけれど、僕はどうしていたかというと、5夜連続の飲み会!で毎晩遅くまで人をかえ、店をかえ、飲んだくれているという一週間になってしまった(月火金:赤坂、水:虎ノ門、木:六本木)。木曜日は家に帰ったのは3時半を過ぎていたし。そんなわけで、体力と肝臓と財布的にはむしろハードな一週間だったのだけど、それはそれで楽しい時を過ごすことができた。ただ、残念ながら残業禁止令はもう終わってしまったので、来週からはまた遅くまで働く日々が始まるのだと思っている。
そんな身体と財布にハードだった一週間の後の土曜日とあって、今日は遅くまで寝るぞ!と寝る気満々でいたのだけど、案外早く10時過ぎには起き上がり、部屋の中の観葉植物、ベランダにある盆栽や野菜に水を与え、自家製ヨーグルトを食し、とのんびりとした休日的な過ごし方をしていた。
その後、ネットを見ていると「登山に最適!Olympus TG-1 6月発売!」が目に飛び込んできた。ガーン。少し早かったか。
デジカメは、学生時代は研究室のNikonのクールピクスかCanonPowerShotを使っていた(途中、CanonPowerShotを買ったが、沢で落として壊した)。社会人になってから、防水デジカメであるPentaxのOptioWPi買った。最初は液晶画面だけでファインダーがない構造には不満を持っていたものの、なかなか写りが良くてバッテリーも長持ちして、かなり気に入っていた。その後屋久島にいるときに、10m防水のOlympusのμ770swを買った。このμ770swは2回海水が入って壊れてしまった(一度は無償修理に出したが、二回目で諦めた)のだが、写りは結構よかった。それから、デジタル一眼レフであるCanonのEOS Kiss DigitalX買って山でもどこでも持ち歩くようになり、さらに少し調子が悪くなっていた(基盤に錆びが出てきた?)PentaxのOptioWPiに代わって、その後継機種であるPentaxのOptioW60を買って使っていた。ただ、PentaxのOptioW60はコンパクトで使い勝手はいいのだけど、画質はいまいちだった(感度を上げた時の粗さがひどかった。この点はむしろOptioWPiの方が良かったと思う)。でもその不満を解消するためにわざわざカメラを買い変えよういう気持ちにまでは至らず、今年までCanonのEOS Kiss DigitalXとPentaxのOptioW60を愛用してきた。
その間、カメラに興味がなかったわけではなく、昨年〜今年にかけて両親の還暦祝いとして、母にOlympusのxz-1(白色)、父にNikonのV1をプレゼントしたのだけど、その際にはいろいろ調べ、また手にとって確かめていた。
そうして見ている間に、ここ最近のデジカメの進化の早さ(写りの良さ)に驚愕し、どんどん欲しくなっていき、嫁さんの「(私が持っていけるような)写りのきれいな“小さな”デジカメが一台あってもいいんじゃない」という言葉がきっかけとなり、急遽話が具体化し、最終的にはCanonのPowershotS100、ニコンCOOLPIX P310、パナソニックLUMIX LX5、CanonPowerShot G1X、Olympusのxz-1のどれにするか悩んでいたのだけど、発売から一年以上経って値段のかなり下がっていたOlympus xz-1(黒色)を今年の3/25についに購入することになった。
で、写真を撮って感動した。こんなにもきれいに撮れるなんて!愛用していたCanonのEOS Kiss DigitalXは一眼レフの中では小さい方だったけど、それでも大きく、街中で頻繁に持ち歩こうとは思わなかったのだけど、xz-1の持ち運びの良さ、写りの良さに感動して、嬉しくていろいろな場面に持っていくことになった。
そうして写真を撮っていると、防水デジカメも新しく欲しくなり、各社から出ているいろいろな防水デジカメを調べ、また手にとって検討した結果、OlympusのTG-820を4月30日に購入した。
防水デジカメの場合は、写真にこだわるというよりは、どんなところでも記録が出来る、例え嵐の中でも目の前の風景やドラマを残せることに意義がある。そうは言っても、きれいに撮れることも非常に大事なのだけど、OlympusのTG-820については、まず写りはPentaxのOptioW60とは比較しきれないほど素敵で、暗い場所もそこそこきれいに撮れて、マジックフィルターを通しての撮影も面白く、動画もスイッチ一つで撮れるので非常に撮りやすく(これがアウトドアでは本当に訳に立つのです)、バッテリーも長持ちするし、操作もし易いものだった。Olympusのμ770swではバッテリーのカバーのロックが簡単過ぎて不安があった(蓋は開かなかったが半年で2回水が入り壊れた)が、OlympusのTG-820は二重ロックになっていて、その点もかつて(画質はいいけど二度も壊すという)苦い思いをしたOlympus製品の後継機種の購入に踏み切った理由だった。
購入直後のゴールデンウィークの後半には、雨の白神山地、霧に巻かれた岩木山山スキー、雨と強風の八甲田山山スキー悪天候の中、山に出かけることとなったが、雨風をもろともせず、早速その威力を存分に発揮してくれたので、本当に買ってよかったと思っていた。
でも、やっぱり思うところはいろいろあって、もっと明るいレンズがほしい(Olympus TG-820はワイド端でF3.6)、オートでない操作がしたい、PLフィルターが付けられたらいいのに、普段は使わないけどGPS記録も出来れば嬉しかったけど(Olympus TG-820にはGPS機能はついていない)などの不満がある。さらにこだわった写真を撮りたければ、xz-1を持っているのだから、両方持っていけばいいや、と思うのだけど、沢登りでは荷物を軽くしたいので、出来れば2台持っていくことなんてしたくないので、高性能な防水のデジカメが出てくれば一台で済むのになぁと思っていた。
6月に発売されるというOlympus TG-1は、カタログを見る限りでは上にあげたような部分は全てカバーされているように思える(F2.0!フィルターが付けられる!GPSも付いている(ただしRAWでの保存は出来ないようですが・・・))。いいなぁ。手にとって使い易ければ、値段が下がってから購入を検討しよう。しかし、Olympus TG-810では付いていたGPS機能が、Olympus TG-820では省略されていたので、ひょっとして新型機が出てそれに付くのでは?と思っていて、その点店員さんにはいろいろ聞いてみたのですが、そんな話はないですね、という話だったので、その点やや不満と疑問を感じながらも、画質重視だとこれだ!と思って買ったものだったのですが。それから1週間も経たない5/8にTG-1が発表になっていたなんて…ショックだ。
でも、いいんだ。Olympus TG-820を買ったおかげで、5/6に八甲田山山スキーの後に訪れた奥入瀬ツキノワグマに遇った際には、ばっちり素敵な動画を撮ることが出来た(動画その1動画その2YouTube】)。野外でツキノワグマに出会ったのは5回目で、撮影に成功したのは2回目(動画できれいに撮れたのは初めて(カメラの動画性能、格段に上がりましたね・・・以前は申し訳程度のものしかなかったですが・・・))。初めて撮影した時は初めて遭遇した時でもあったのだけど、そのときよりも断然いい絵が撮れた。このツキノワグマの動画を撮れただけでも、Olympus TG-820を買った価値はあったと思うところ。それに、バッテリーがxz-1と共通だし(予備バッテリーを2つ購入済。TG-1は別のバッテリーになります)。TG-1より軽いし。レンズカバーが付いているし。
Olympusは会社はいろいろ問題があったようですが、xz-1といい、3月末に発売されたOM-Dといい、TG-1といい、いい商品を出してきているなと思う。あまり眺めつづけていると物欲に火がつくので適度にと思いつつ、今のデジカメに起きている(画質と操作性の)急速な進化は少し追ってみたいものだと思っている。