小室川谷 沢登り 2日目

1:30ぐらいに一度目が覚めた。雲がなくなり、月が照っている。美しい。再び眠りにつき、3:30に目が覚める。哀しい夢を見ていた。それが夢であってよかったと思った。
4時にシュラフカバーから抜け出して、まず焚き火をおこす。乾いていたのですぐに立派な炎になった。沢で焚き火するひととき(YouTube)。揺らめく炎にただ心が癒される。
4:15にコイケ君を起こして、ラーメンを作る。空が白んできて、コマドリのさえずりが盛んになる。美味しいコーヒーを飲んだ後、片付け、そして5:30に出発。
ジャヌケ沢から先は沢が荒れていた。こんなのだったかなぁと思いながら歩いていると山崩れのところがある。ジャヌケ沢出合は標高1380mだけど、ここから1700m付近までは沢が荒れていた。花崗岩でできた階段状の12m滝はあったがおそらく埋まってしまった滝もある。小室川谷上部は苔むした快適な小滝の連続!と思っていただけに、これは残念だった。
1700mの上で日が当たり、小滝に虹がかかる。美しい(写真)。その先は昔の雰囲気を残した沢筋だった。1800mを越えて早めに水を汲む。最後は藪こぎなく詰め上がって、1950mで登山道に出た。
時刻は7:10過ぎ。よく晴れていて、富士山と、南アルプスが美しい。風もさわやかだった。
沢タビから登山靴に履き替える。緊急連絡先にしている相方に電話で連絡を入れて、登山道に出たことを告げる。今回の沢は結局一回もロープやスリングを使わなかった。沢に慣れた面子だけで行くとこんなものなんだと思う。
7:30に出発。この先は山ガールとの出会いを期待するコイケ君を先頭に大菩薩嶺に向かうが、残念ながら山ガールはどこにもいなかった。大菩薩嶺で記念撮影。8時に大菩薩嶺を出て、丸川峠を経由してダラダラ歩く。玄人的雰囲気の出過ぎているコイケ君の使いこまれた装備・服装を買い替えることが、山ガールとの出会いに向けた一歩となるのではないか、と言ったような話をしながら歩く。途中、コイケ君がヤマカガシを踏みつけてしまい飛び上がる。ヘビもびっくりして登山道の下に逃げていった。咬まれなくてよかった。10時前に車道に出る。いい天気で暑い!10年前の二度目の小室川谷を思い出しながら歩く。10時半ごろ大菩薩の湯に到着。温泉に入って、温泉上りにまず瓶牛乳を一本、それから温泉の軽食コーナーで生ビールで乾杯した。喉が渇いていたので五臓六腑にしみわたった。
12時ちょうど発のバスに乗り、塩山駅へ。帰りは12:44の特急かいじ号に乗って、早々に帰宅した。
家では、片づけを済ませた後、食材の買い出しに行き、晩御飯を作って相方と一緒に食べる。今日はバルサミコ酢に漬けハーブで香りづけしたたチキンをダッチオーブンでグリルしたものをメインディッシュに、レタス・ホタテ・トマト・大根・人参・ゴーヤ・チーズの入った豪華なサラダ、大根・人参・もずくのなます、ゴーヤとネギとショウガとチーズの野菜オムレツ、ネギとエノキの味噌汁、ご飯を作った。家でゆったりと過ごす時間、これも平和なひととき。その後は毎週末に仕込んでいるカスピ海ヨーグルトの仕込みをやった。

小室川谷に行くのは9年ぶりだったけど、行った回数で言えば4回目。また来てみたかった沢だったので今回は大満足。そして沢に慣れた面子だと速いな、ということを痛感した沢だった(コースタイムの半分〜2/3だった)。ジャヌケ沢の先1700mまでは土砂の崩落により荒れてしまっていたのでそこは残念だったけど、沢全般としては変わらず美しいいい沢だった。


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