帰省

祖母の一周忌のため、実家に帰省することになった。朝10:50の新幹線に乗って名古屋へ。東京駅では、お土産として和のねんりん家のバームクーヘンを8個も買った。新幹線の横の座席の男性は、白昼堂々と読むのは首を傾げたくなる大人系の雑誌を読んでいて、同性ながらドン引きした。こんな人もいるもんだ。名古屋で乗り換え、実家の町まで特急に乗る。15時を過ぎて到着。駅には母が迎えに来てくれていた。最近駅の近くにさざれ石が設置されていて、それを眺めてから実家に帰りついた。
今回の帰省は約2ヶ月ぶりとあって全然スパンが空いていないので、それほど懐かしい気がしない。
昼寝していた甥っ子2人が起きて来て、その面倒を見る。下の1歳半の甥っ子は、わずか2ヶ月の間に階段をしっかりと登れるようになっていた。上の3歳の甥っ子もボキャブラリーが増えている。感心。天井からぶら下げている懸垂用の鉄パイプがあるのだが、上の甥っ子は前からぶら下がって遊んでいたが、下の甥っ子をぶら下げてみたところ10秒以上ぶら下がっている。すごいなぁ。
夕方、お坊さんに来ていただき、お経を上げてもらう。昨年祖母が亡くなったときは、季節は今よりも1ヶ月半ほど後の時期だったが、本当に仕事でてんてこ舞いの時だった。朝4時半ぐらいに祖母危篤の電話がかかってきたときはまだ起きていて、そう、ようやく仕事が終わり家に帰り着いてお風呂に入ろうとしていたときだった。連日連夜2〜4時まで働き大変だったあの頃。そんな時期だったので、葬式のために職場を休むことになるのは気がひけたが、その一方で、一息つくことが出来たことも事実で、そのことは、最後の最後に祖母に救ってもらったのではないか、という思いにもつながっていた(戻ってきて何も物事が進んでいなかったので、結局仕事を逃れたわけではなく、少し先延ばしになっただけでしたが・・・)。思い返せば、過去に滝から落ちて、でも大きな怪我がなく済んだ直後に祖父が亡くなったときは、最後に祖父の魂に護ってもらったなという思いがあった。そんな思いを思い出しながら、お経の調べを聴き、祖母の遺影を眺めていた。
晩御飯の後は、甥っ子に昆虫の図鑑を読み聞かせる。甥っ子から発せられる素直な疑問・質問に答えていくのだが、その回答を甥っ子は真剣に聞き入っている。誤魔化しちゃ駄目だと自分なりに丁寧に説明してみたが、どこまでうまく伝わったのかなぁと思う。自分自身の勉強にもなった。
夜21時を過ぎて、中学生のときに通った塾の先生のところに遊びに行く。実家に帰ったときには2回に1回は会いに行く先生だ(そもそも滅多に帰省しませんが・・・)。紅茶と洋ナシの赤ワイン煮をいただきながら、近況報告・お喋りをする。2時間ほど話し込んでいた。こうした人が帰省先にいるのは本当にありがたいことだと思う。途中から雨が降ってきて、帰りはその雨に打たれながら、地元の湿った雨の匂いに懐かしさを感じながら実家までの夜道を駆け抜けた。
帰宅後は、太鼓の練習・その後の懇親会から帰ってきた父親と2時間ほど話し込む。気がつけば深夜1時半を回っている。雨音を聞きながら就寝した。
※写真は翌日の銚子川