買物日和

5年ぶりに眼鏡を買うことにして、池袋の眼鏡市場に見に行く。相方から今風の眼鏡にした方が良い、とのコメントをいただいていたので、少し雰囲気の違うものにするかという思いの下、いろいろかけ比べる。最初にかけた眼鏡はフレームなしの目立たないタイプだった。その後、上だけフレームのある眼鏡をかけていたのだけど、北アルプスを縦走している時にナイロン弦が切れてレンズが外れたことがあって、上下ともフレームの入った眼鏡に替えた。以後2回眼鏡を壊してその都度フレームの入った眼鏡をかけていたのだけど、それほどフレームが目立たない眼鏡にしていたのがこれまでだった。自分としては少しばかり冒険してplusmixの13521に決めた。眼鏡が壊れていない状態で眼鏡を買うのは初めて。右目の近視が進んでいたので、右目だけ度数を上げる。乱視が強く、在庫レンズはないとのことで、1週間待つことになった。

池袋に行ったついでに、好日山荘に寄る。今年はたくさんの沢登りに行ったのだけど、日帰りだと40リットルもあれば必要十分なのだけれども、泊りとなると少し余裕のある50リットル程のザックがほしいと思っていた(2度行った1泊2日の沢は40リットルで済ませた)。今持っているザックは、30リットル(モンベル バランスライト30)、35リットル鄯(マックパック カカポ35)、35リットル鄱(アークテリクス ミウラ)、37リットル(オスプレー バリアント37)、40リットル(モンベル グラナイトパック40)と30〜40リットルは非常に充実しているのだけれども、その上は65リットル(アークテリクス ボラ65)で、このザックはかれこれ14年近く愛用している本当に良いザックなのだけれども、ザック自体も結構重くて、そこそこ軽量でシンプルでしっかりとした作りのザックがほしいと思っていたところだった。
いろいろ見比べて、オスプレーのバリアントの52リットルモデルかなぁと思いつつ、まあ今日買うものでもないかなとも思いつつ見に行った。オスプレーのバリアント52は、展示を除いて在庫切れ、せっかくだからと他の50リットル程度のモデルを物色する。いろいろ見ているうちに山ヤの気配をひしひしと感じる店員さんがいたので声をかけて、50リットルぐらいで割と軽量、沢で使うので頑丈、シンプルな1気室ザック、色は別にそれほどこだわりはないが、せっかくなので赤色あたり、で良いのはないかと訊いてみる。どんな山をやっているのか、一通り話をしていると、確かにオスプレーのバリアント52はお勧めではあるが、むしろこちらを紹介したい、と紹介されたのがマックパックのパーシュート。じろりと眺める。
マックパックはカカポ35という35リットルの非常にシンプルなザックを持っている。これは2010年のCOP10の前に衝動買いしてしまったものだけど(名古屋の会場にはこれを背負って行った)、すっきりしたデザインで今も出張の際にはこれをよく背負って行っている。今はモデルチェンジしてしまったので、腰ベルトは外れず、また1本締めではなく2本締めになってしまったが、アズテックを使っているので雨にも強く、気に入っているザックだ。
店員さん曰く、モデルチェンジしてさらに洗練されたところ。シンプルで色もいい。ハーネス(ショルダーベルト)は固いので慣れていない人には辛いので要注意。生地は頑丈、無茶苦茶軽いわけではなくむしろ今では重い部類かもしれない(1.85kg)が信頼性は抜群、お客さんが沢登り・藪漕ぎもするならこのぐらいの耐久性がないと。お客さんのような人にこそ背負ってもらいたいザック、とのこと。
その後は、中に重りを詰めて背負ったり、他のザックと背負い比べしたり、全てのベルトを緩めてみたりきつく締めてみたり、いろいろいじくる。アズテックは濡れると防水力が増すコットンと化繊のハイブリット素材。コットンだけあって、質感はすごくいい。ただ防水性がますゆえに、一旦ザックの中に水が入れば、重くなるので、その場合はハトメを付けて穴をあけておくのかなぁと思ったり、思わなかったり。防水性についていえば、オスプレーのザックは裏面のコーティングは非常に弱いので、しばらくすると剥がれてくる。別にザック自体に防水性を求めるわけではないが、耐久性・信頼性という意味ではいいザックだ。少々重いが。
ザックを新しく買うなら2万円弱かなぁと思っていたところお値段は3万円強!最初は流石に高いなぁ、今日はまあいいかと思ったりもしていたのだが、見れば見るほど段々と欲しくなってきて、1時間以上迷った挙句結局購入。
高い買い物。でも大事に使えば元は取れるはず。信頼に足るザックといい山旅が出来ればと思いながら、店を出た。
大きな買い物を二つもしてしまった休日だった。