宝台樹スキー場でスキー練習

朝5時前に起きて準備をする。成人の日を加えたこの三連休にはせっかくだからと雪山登山に行きたいと考えていた。日光白根山や南アの鳳凰三山のプランもあったのだが、南岸低気圧も通過することもあり月曜日の天気はどうもよくなさそうだった。それに加えて、この正月は知り合いの知り合いぐらいの人の遭難が相次いだことから、珍しく相方も雪山に行くことは反対していて、結局のところ今日は水上の宝台樹スキー場でスキーの練習、ということで落ち着いた。遭難は本当に悲しい。悪天候になればどんなに経験のある方でも巻きこまれる可能性があることを再度痛感するばかり。慢心しないように肝に銘じたい。
事前にネットで乗り継ぎを調べてみると、大宮7時発でシーハイル上越号なるものがあることがわかった。雪のシーズンの臨時列車らしい。いくら乗り継ぎ検索をしてもこればかり出てくるので、てっきり9:30水上駅着の電車はこの臨時便のおかげで運休になっているのかなどと勝手に思っていたのだが、大宮に向かう途中に高崎発で検索すると出てきた。それならもう少し余裕を持って出発出来たのに…少し反省。
6:33には大宮駅に着いてしまい、並ぶ。シーハイル号は上野寄りの1〜2号車が自由席で3〜6号車が指定席だった。家族連れが多い。6:55ごろようやく入線。国鉄183系の古めかしい感じが素敵。1号車に席を取る。そこそこ並んではいたものの大宮から乗った方はみな座れたようであった。
シーハイル号はのんびりと進む。9:14に水上駅に到着。先月来た時と違って駅の近くの路上には雪はなかった。
今回のスキーは、まりりん旦那さんツージーさん、エナさん、ザハさん、コイケくん、僕の計7名。まりりんと旦那さんはテレマークスキー、その他は山スキー水上駅9:40発のバスに乗るが我々以外はいない。10:15ごろ宝川入口のバス亭で降りて、ここからスキー場への送迎バスに乗る。10分ほどで無事到着。宝台樹スキー場は既に混み合っていた。流石連休の中日。バスに乗る人はほとんどいなかったが、ほとんどはマイカーでくるのだろう。
準備を済ませて、ロッカーに荷物を詰めて、リフト券を買って(ネットで拾えるクーポン券で昼食が付く)ようやくスキー開始。ゲレンデマップはこちら
まずは第6ペアリフトで上がってファミリーゲレンデを下る。家族連れが多いためか、よくリフトが止まる。やれやれ。スキー初心者というエナさんがどうなることやらと思っていたが、案外滑れるので、安心して上の方に行くことになった。第8クワッドリフトで上がって、たんぽぽコースを途中まで下り、途中の第9クワッドリフトで上がる。天気が良くて眺めは最高。さて、第10コースを滑る。気温は高くなってきているが雪質はまあまあ。コースもほどほどの斜度で面白い。まりりんと旦那さんはテレマークターンを決めている。他のみんなもうまく滑っていた。そのまま第7ペアリフトに乗って、パノラマコース、そしてスラロームコースに行く。
スラロームコースの初めで踏ん張った瞬間に板と登山靴が外れてしまった。あららら。そう思って気を取り直してくっつけて再び滑り出すと、今度も簡単に外れてしまった。そのままスラロームコースの急斜面をシリセードで滑り降りてしまう。がっくり。先月のスキーでビンディングが外れてしまった際に少しきつくしてその後はノートラブルだったのだが、下まで下り終えてから様子を見るとゆるゆるになっていた。登山靴がしなってしまったのか?理由はわからないが、これでは止まらないので、0.5mmきつくした。その後はトラブルなし。ほ。
下り終わってから、昼食をいただくが、非常に混み合っていて、席を確保するのに一苦労し、また食券を買って並んでからも時間がかかった。カツカレーをいただいた。
午後は、ザハさんが登山靴スキーに挑戦することになった。今回僕はスキー板を二本持ってきていて、ずっと使っていたアトミックツアーキャップガイド+ジルブレッタ404の組み合わせをザハさんに貸した。コイケ君は大学山岳部の時に登山靴スキーをしていたそうなのだけど、あれは難しくて上手く滑れないです、と言っている。でも我ながら僕はそこそこ滑れるので、一体スキーを普通に滑れる人が登山靴スキーにかわるとどうなるのか、皆の注目が集まっていた。
まず、固定がされず、踏ん張れないことに衝撃を受けている。傾斜の緩いファミリーゲレンデに行く。10m滑って早速コケる。その後もバタバタこけていた。最初は僕も恐怖そのものだった。何気なく滑っているようで実は結構難しいということが皆さんにわかってもらえたようで嬉しくもあり、また慣れない登山靴スキーの最初の大変さを知っているゆえザハさんが大変だなぁと思ってみていた。
まあ何とかしますよ、とのことだったので、第8クワッドリフトで上がって、たんぽぽコースを途中まで下り、途中の第9クワッドリフトで上がって、第10コースを滑る。その後は第9クワッドリフトで上がって、第9コース、成平コースと下り、最後に第10コースを下って第7ペアリフトに乗って、ダウンヒルコースに行く。午後になってガリガリの斜面が増えてきていた。悪雪も嫌だが、ガリガリになった途端登山靴スキーだと板のばたつきが一気に増すので怖い思いをするところ。コブ斜も含めて慎重に下るが、そこそこスムーズに滑ることが出来て楽しかった。ザハさんも粘って何とか滑っている。後半は大分上手くなっていたと思う。
これだけ下るとあっという間に時刻は15:35を過ぎる。撤収。ロッカーで着替えて、16:20の送迎バスを待つ。テルモスに入れて家から持ってきたグリューワインを飲む。ポカポカと温まって美味しい。10分ほど送迎バスに乗ると宝川入口、ここで20分ほど待って水上駅行の路線バスに乗る。途中少しだけ渋滞していたので、17:29の電車に乗れるか心配だったが、5分前に着いて無事乗ることが出来た。
新前橋で快速アーバン上野行にタイミング良く乗り換えが可能。ただ僕は高崎からの新幹線の自由席切符を買ってしまっていたのでここでみなさんとお別れ。今日はありがとうございました。
18:31に高崎に着いたのだが、18:29発の新幹線が遅れていて、これに18:38に乗り込む。おかげで東京駅には19時半ごろ到着。来週は会津に行くので八重の桜を見ておきたかったところ、無事20時前に家に到着。ほ。
その後は、世界で初めてダイオウイカをとらえた番組を始め、テレビっ子になっていた。ダイオウイカの番組は面白かった。こういった研究者魂、憧れていたなぁ。日付が変わる前に相方が帰ってくる。いつもお疲れさま。
今シーズン三回目のスキーにして、ようやく何名かで出かけた。皆で滑るのもまた楽しい。そして登山靴スキーをまた一人体験してくれる人がいたのは嬉しいことだった。そのうち山スキーツアーを企画したいと思う。