休日

先週は2つの衝撃が走った。
一つは、4/18に書いた加藤さんの訃報
もう一つは、時をほぼ同じくして(5分以内だったような)、屋久島の森とともに生き続けていた高田久夫さん(写真)が先月亡くなっていたことを知ったこと。
その二つの衝撃に悲しみが湧きおこり、仕事中だったのだけど目元が熱くなった。
屋久島にいた時、高田さんは時々ふらっと事務所に来られては、いろいろな話をしてくれた。山の中で出会うといつでも声をかけてくれたし、安房の集落で一緒に飲んだこともあって、僕は結構懐いていた。屋久島の山のこと、森のこと、自然のこと、山仕事のこと、人のこと、組織のこと、いろいろなことを教えてもらった。僕が屋久島を去る前には、事務所に来られる度に、そろそろ引退するよ、とお話をされていて、一つの時代が終わりつつあるんだなぁという寂しさを感じたことを良く覚えている。
久々、高田さんのお話を聞き書きした「屋久島の山守 千年の仕事」を読み返す。150ページに、屋久島の山でどこが一番好きかといえば、石塚山だとの記述がある。そして、「僕が死んで、もし山に宿るなら、石塚山からならばいつもまもってやれるがなあちゅうこうとは、自分の頭の中では考えます。」と記されている。石塚山は僕もある時は仕事で、ある時は一人で、と何度か登った山だ。いつか屋久島を再訪する機会があったら、また石塚山に登って、高田さんの魂に触れられればな、と思う。
高田さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。今後も高田さんの思いはみなの中に生き続けていますので。遠くから見守っていただければ。



さて、この土日は天気が悪かったこともあり、家に籠っていた。昼寝もしたけど、別にのんびり過ごしていたわけではなくて、ひたすら4月6・7日の週末に立ち上げたお散歩観察会のウェブサイトの充実を図っていた。
職場の方々を誘っての山行のことを「お散歩観察会」と銘打ち始めたのは2年前。このため、とりあえず過去二年の記録を上げることにした。山の記録がしっかりと残っている昨年の軍刀利沢以前の記録については、写真を貼り付けて簡単な解説を書くだけにしたのだけど、写真を見ているといろいろな思い出が湧きあがってきて、案外ぼんやりと眺める時間が長くなった。そんなこんなで延々と過去の山の写真を選別し続け、順次アップロードを繰り返す。そして、この週末には合計16本の記録をアップして、その前にアップし終えたものを含め、過去2年間の主要な記録は大体アップし終えることができた。これまでにアップした写真の枚数は940枚(4月21日現在)。おかげ様で、GoogleでもYahooでも「お散歩観察会」で検索すると、トップに出るようになった(4月21日現在)。

よしよし。それを祝して、今日の午後は一人で乾杯した。充実感にひたる休日の午後のひととき。
余力があれば、そのうちそれ以前のお散歩観察会的記録も上げられれば、と思っている。
そんなことで記録作成に邁進していたので、次の山行計画のプランニングはさぼり続けていた。そろそろその準備もしなければ。でも、そう思いつつもヨーグルトを仕込んだり、ちょっと部屋を片付けてみたりと、結構集中できないまま時間が過ぎていった。
休日が終わった。来週も仕事頑張ろう。