上越へ

先週一週間は出張三昧だった。月曜日は東京にいたものの、急に入った出張も含めて、火・水・木・金と出張に出ていた。水・木の出張は急遽入ったこともあり、東京でやるべきことも残っていたので、結局全て日帰りとなり、金曜日の帰りの新幹線ではそこそこ疲労感が漂っていた。夜は、誘われていた壮行会にそのまま参加して、フラフラになって帰宅した。
そんな一週間が終わった土曜日朝。朝からパタパタと準備をしていた。
今回は上越方面へキャンプに行こう、と相方と話をしていて、詳しい内容は決めないまま、とりあえず朝の8時にレンタカーを借りる手筈だけを整えていた。
結局8時半を過ぎてレンタカーを借りに行き、9時頃キャンプ道具を積んで家を出る。
天気がいい。遅い時間だったが関越道も特には混んだ様子もなく、順調に流れていた。三芳SA、谷川PAと寄ってから、上越を目指す。道沿いのフジが美しい。
高速道路を下りて、昼ごはんをコンビニで買ってから、山奥に向かう。車を停め、残雪の山々と新緑を眺めながら歩いていく。天気がいい。川の流れが清々しい。来てよかったなぁという思いが湧き上がってくる。日影には残雪が残る川原に降り立ち、コゴミを摘んだ。好きなんだ、この山菜。太いコゴミを選んで相方と二人で食べる分だけいただく。

車に戻り、スーパーに行き、買い出しをする。再び山奥へと進んでいくが、キャンプをしようと思っていたところには残念ながら先客がいた。仕方なく、他に泊れる場所はあるだろうかと車を走らせる。そこそこ適当な場所を見つけて、テント・タープを張って今宵の宿とした。
晩御飯は、焚き火をしながら肉・魚・キノコを焼き、山菜をいただいた。タラの芽の天ぷらも作ったが、思いのほかベタッとした天ぷらになってしまった。油の量が少なくて、温度が少し下がってしまったのかも。

晩御飯後は焚き火の傍で、オカリナハーモニカを吹いてのんびりと過ごす。空にはおぼろ月。気温は下がって、上着を着込む。渓流のせせらぎの音を聴き、焚き火を眺めながら、夜はゆっくりと更けていった。