西丹沢 マスキ嵐沢 沢登り

朝5時に起きて準備を進める。天候は曇り。雨が降りそうな気配も感じるが、今日は雨が強まることはないとのこと。準備を整え、家を出た。
今回の沢は、西丹沢のマスキ嵐沢。初級の沢だが、初めてなのでどんな沢なんだろうなーと思いながら準備をしていた。当初、面子は一か月ほど前に沢に行ったイワノさん、今回が沢が初めてとなるミナミさん、僕の3名だったのだけど、チシキくんハラサワくんも行けることとなり、5名のパーティーが出来上がった。
6:31新宿発の小田急線に乗って新松田駅へ。7:49に到着。1週間ぶり。8:10発の西丹沢自然教室行きのバスに乗る。チシキくんが8:00着の小田急に乗り損ねて、8:14着に乗ってきた。8:25発のバスに乗ってもらう。15分後に出るバスがあってよかった。
9:15に大滝橋に到着。ここで15分ほど待つ。この間にロープワークを教えてみたのだけどミナミさんはロープワークを覚えてきていて感心した。
チシキくんも無事合流して、9:30に大滝橋を出発。10分ちょい歩くと登山道入り口に到着。登山道を歩く。左手に見える滝が美しい。
10:00にマスキ嵐沢の入渓点に到着。ここには「マスキ嵐沢」と書かれた看板があった。準備を整え、入渓。10:20。
沢登りが4回目のチシキくんに先頭を歩いてもらう。ミナミさんは沢登りが初めてとあって、流石に最初はぎこちない。少しゴーロ帯を歩くとすぐにナメ、そして滝が出てきた。4m滝か。スリップに気を付けながら登る。

花崗岩の磨かれた渓相が美しい。この辺りは小滝が連続した。少し滑りやすそうなところはお助け紐を出したが、ボルトが打ちこまれていて支点を確保するのは楽だった。
倒木がかかった8m滝と思しき滝は、簡単なのだけど、念のためイワノさんとミナミさんにはお助け紐を出す。ここはハーケンで支点を取った。
その先の2段10m滝には10:55に到着。

遡行図にはホールドが細かく滑るので注意、とあるのだけど、そんなこともなさそう。でも高さもあるのでイワノさんとミナミさんにはロープを出して確保した。
続く8m滝は、左から取りついて滝の中段でバンド沿いに水流を横切りながら水流の右側に移って登ると簡単だった。ここも2人にはロープを出す。
その先の6m滝らしき滝は、右側から巻き気味に登るが、ここはお助け紐を出した。

サクサク登っていくと、水流がかなり細くなり、830mの二俣で水汲みを行う。11:55。ここは大岩の下から水がわき出ていて美味しい水を汲む事が出来た。そしてここで地図読み講習会をやった。
涸れかけた沢を登る。ケルンが摘まれた880mの二俣には12:15に到着。右俣に進む。水枯れして暑い。この沢は春か秋の方が向いていると思う。
ぐんぐん登って12:20には920mの二俣に到着。ここも右俣を行く。すぐに5m涸滝。割と傾斜はあるのだけど、階段状で問題はない。ロープなしで登ってもらう。
そして、そのすぐ後ろに10m涸滝が登場。12:30。高さがあるのでリードで登ることにした。僕リード、ハラサワくんビレイで取りつく。取りつき部分がちょっとだけいやらしい(真直ぐ行くルート。左から回り込めばそうでもない)。残置スリングにカラビナをかけてランナーにして、さらに登る。乾いていて快適。途中の残置ハーケンでさらにもう一つランナーを取って、最後の部分はやや右から回り込みながら登る。最上部のチョックストーンは動くので注意。

続いて、チシキくん、ミナミさん、イワノさん、ハラサワくんの順で登ってくる。ハラサワくんはロープなしで登ってきた。流石。難しくはないが、初心者にはロープは必ず必要な滝だと思う。
13:05に滝の上を出発。最後はザレた斜面を登り、13:20に標高1040mの稜線に出た。沢は無事終了。すぐ北の標高1050mのピョコで沢装備を解いて、チーズケーキを食べた。
カップ麺も持ってきてもらっていたのだけど、14:40のバスに乗るべく、カップ麺は諦め、手早く片づけ、13:40にピョコを出発。5分歩くと、1020mの分岐。そのまま西北西に進まないように注意。北東向きの尾根に乗る。その後はサクサクと下る。
途中でチシキくんがずっこけて指を突いたようで標高730mのところでバンテリンを塗り、テーピングを巻いた。自分も大荒川谷で痛めた指がようやく治ったところなので、指を痛めたことにやたらと同情的な気分になった。
西沢沿いの道に合流して、その先も足早に歩く。そして登山口である西丹沢自然教室には14:30に戻ってきた。ここに来るのは昨年の11月以来。懐かしいなぁ。無事バスに間に合ってホッとする。
手早く着替えて、14:40のバスに乗る。そして、15:50に新松田駅に到着した。


■今回の沢をまとめた動画はこちら(YouTube、5分半)


新松田駅では先週も訪れた海鮮居酒屋で軽く打ち上げ。そして、17:22の新宿行きの急行に乗って帰宅した。
家では、相方が冷やし中華と味噌汁を作ってくれた。感謝。流石に疲れてヘロヘロになっていて、頭がクラクラした。何だかんだでバタバタしていたのでやや疲れ気味だった。
西丹沢のデート沢の一つであるマスキ嵐沢。ナメが多く、全ての滝が直登可能で、支点も取りやすく、楽しく登れる沢だった。ただ、水は少なめなので、もう少し涼しい時期の方が楽しいと思う。また遡行図の記述は初級者向けで、記述にあるように怖いところは何もなかった。何はともあれ、また一つ初めての沢に、楽しく行くことが出来たのが嬉しかった。


※遡行図は、「東京起点沢登りルート120」を使用。
※写真付き記録はこちら(お散歩観察会のページ)