休日

昨夜は、在モントリオール日本国総領事館主催の(一足先に)天皇誕生日を祝う会が開催され、顔を出した。日本人ばかりかと思いきや、カナダの方々が多数いた。僕はモントリオール在住の作家の方考古学者でマギル大学名誉教授の方と楽しくお話ができた。面白かった。ありがとうございました。
が、少々ワインを飲み過ぎていたこともあって、20時半を過ぎてお暇し、自宅にたどり着くとフラフラになっていて、そのままソファーに横になってバタンキューと寝た。
ハッと目がさめると夜半の2時だった。少々の二日酔い。もう一度寝ることも考えたのだけど、椎名誠SF小説の三部作の一つに数えられる「アド・バード」をKindleで購入していたことを思い出し、この夜更けに読み始めてしまった。まんがサイエンスをKindleで購入した話は書いた通りなのだけど、このアド・バードも読んでみたくて、でもiBooks Storeにはなくて、Kindleで早速購入していたものだった。
不思議な世界観に包まれる。改造された生き物まで使った広告戦争が激化し、それが新しい生態系を作り、独自の進化を始め、やがては人類が手をつけようがなくなってしまって、そこには改造され進化した生物とアンドロイドが跋扈する荒廃した世界が広がっている。書評・感想は様々なところに溢れているので詳しくは避けるけど、新しい不気味な生態系の中の虫やネズミの視点で書かれているあたりの記述が、なんとも言えぬ浮遊感に包まれていた。一言では語りきれないSFだったけど、荒廃した世界観の雰囲気を知るという点では、ボツになった映画の絵コンテが参考になると思う。
二日酔いのせいかもしれないのだけど、そのSFを読んでいる間はずっとどこか頭がフラフラし続けていた。でも息を飲む間もなく続いていく展開に、読むのを止めらないまま、結局朝まで読み続け、6時前に読み切った。まだ外は暗い。案外目は冴えていたのだけど、一眠りしておこうと、布団に入るとそこから5時間目が覚めなかった。
昼前にようやく目が覚めて、もぞもぞと起き上がる。いい天気だ。エスプレッソマシーンでコーヒーを淹れ、のんびりとそれを飲んだ後、4ヶ月ぶりにシュミの森(Summit woods(Bois Summit))に行っていることにした。
寒風吹く中、歩く。自宅からこの森の公園の入り口までは約2kmほど。途中はモントリオール屈指(北米屈指)の高級住宅街となっていて、素敵な家が並んでいる。
30分弱歩いて入り口に到着。すっかりと葉が落ちていて、道には雪がうっすらと積もっている。

歩き始めるとそこら中にリスがいることに気がついた。カメラを向けて撮る。かわいい。

公園には小さな子を連れた家族連れの他、犬の散歩をしている方が多数いた。小さな公園なので一周するのにさほど時間はかからない。
公園の南側に位置する展望台・駐車場からはモントリオールの街並み、セントローレンス川、そして先週訪れたモン=サン=ティレール等が良く見えた。

その後、またのんびりと歩いて戻って来た。
公園の様子はこちら(YouTube、1分ちょい)

帰宅後は、ヨーグルト用の容器を買いに行ったり、食材を買ったりした。
スーパーではうっかりオリーブオイルの瓶を落として割ってしまったが、店の方が素早く対処してくれ、大丈夫ですよ、心配なく、と言ってくれた。感謝。
夜はカレーを作る。具材が多過ぎて、愛用しているスノーピークの大鍋(6.6リットル)に入りきらず、仕方がなく分けて作った。
そんなとりとめもない土曜日だった。