休日 Mont-tremblant Snowshoeing

昨年9月以来久しぶりにモントランブラン州立公園を訪れて、スノーシューをすることにした。モントリオールの天気予報は雪で、モントリオールは粉雪が舞っていいたので出発前はかなり気を揉んでいたのだけど、モントランブランに近づくに連れてどんどん天気は良くなり嬉しさに駆られる。
車を2時間あまり運転して公園入口にたどり着き、入場料を払って中に入る。車が入れるのはディスカバリーセンターまで。9時半過ぎに到着すると片手で数える程しか車が停まっていなかったけど、その後は徐々に増え始める。クロスカントリースキーの方がほとんど。ディスカバリーセンターでルートの情報を仕入れて10時に出発!
今回のルートは、夏に一度歩いたルートだ。地図はこちら(PDF)参照。途中までは冬道専用のルートだが、途中から合流してその後はずっと同じルートだ。まずはLa Rocheの展望台に向かう。今日ここを歩くのは僕が最初の一人のようだけど、ルート自体は割としっかりと踏み固められていて、スノーシューがなくても平気で歩けるだろう。陽が差す静かな森の中を歩く。外気温は-9~ -13℃前後。

しばらく歩くとトレイルの雪の上に動物の足跡が続く。形はイヌ科。犬か狼かコヨーテか。一頭ではなくて複数頭いるような足跡。遭ってみたい反面、急に出くわすとびっくりするだろうなぁと思いつつトレッキングルートを辿る。

そのうち木をつつく音が響き、見上げるとキツツキ(セジロアカゲラ(もしくはセジロコゲラ)のメス)がいた。嬉しい。動画にもおさめて大満足。

さて、La Rocheの展望台に11時に無事到着。誰もいない。眼下にはたおやかな森と真っ白に凍てついた湖が広がっている。遠くにはモントランブランのスキー場が見えている。美しい。


しばらく眺めを堪能してから、少し戻って別ルートに入り山をプチ縦走してLa Cornicheの展望台を目指す。先ほどよりもスノーシューの使いがいが出てくるルートではあったけど、なくても十分歩けたと思う。ここの目印は進む方向が示されているのでわかりやすい。雪道でも存分にその威力を発揮していた。

この美しい森の中を歩く際に考えていたのは、ここの自然とは全く別のことで、ある出し物のシナリオをひたすら考えていた。日の目をみるかどうかはまだわからず。少し懐かしさにかられながら森の中を考え事をしながら歩いていた。
さて、11:45に無事La Cornicheの展望台に到着。こちらも誰もいないし今日はまだ誰一人訪れていない。それは気持ちのいいことだった。

森と湖を眺めながらテルモスに入れてきたサーモンミルクスープを食べ、ホッと一息ついた。

その先は森の中をサクサクと降って、無積雪期の駐車場には12:30に到着した。この先は湖沿いの平らな道を1.5km歩くとディスカバリーセンターに到着する。ここでも誰にも会わず。結局今回のこの3時間のコースでは誰にも会わなかった。13:00ほぼきっかりにディスカバリーセンターに到着。中に入る。暖かい。ここモントランブラン州立公園には、二泊三日でスキーで回る50kmのコースがあったりするのだけど、予約をどう入れたら良いのか、などの情報を仕入れた。

その後車に戻って帰路につく。
今回のルートの様子をまとめた動画はこちら(YouTube)

モントリオールへは順調に進む。車の中でラジオを聞いていたらバレンタイン's デー特集で様々なラブソングが軽やかに流れていたのだけど、ちょうど1年ほど前によく聴いていた Clean BanditのRather Beが流れていて、"When I am with you, there's no place I'd rather be(2人で一緒にいる限り 他に行きたいところはないよ)"の歌詞を聴いていたら急にしんみりとしてしまった。途中からガソリンの残量が気になり始め、頻繁に走行可能距離メーターをチェックする。実際に走行できる距離よりも長い距離が表示されるので若干注意が必要かも。いつも以上にエコ運転を心がける。モントリオール市内にたどり着いてガソリンを入れた際には残りの距離が30kmを切っていて燃料計のメモリは1つだけになっていた。足りなくならなくてよかった。
帰宅後はビールとワインとウィスキー(ラフロイグ)を飲んで、すっかりいい気分になった。

このLa Roche〜La Cornicheの約8kmの周遊コースは技術的には大したことはない。降雪後でなければスノーシューも要らないと思う。体力的には、コース自体はそれほど長いわけではないので、半日見ておけばまず大丈夫。静かな森が楽しめるお気軽な散策コースだった。