休日 Mont tremblant 二日目

今朝、朝5時頃から鳥の鳴き声を聴いていたのだけど、結局6時過ぎまで寝袋にくるまっていた。予報に反して雨は降らず、テントの外に出ると青空が見えていた。

でも、天気が悪いだろうと思っていたので、今日やることは特に何も考えていない。やるべきはモントリオールに無事帰ることだけだ。ちょっと勿体無い気もするが、そのぐらいのんびりとするのもたまにはいいだろう。
薪に火をつけ、パンを炙って焼いていたのだけど、その間、ありえないミスをした。アルコールストーブに火をつけて、大きい方の鍋(1.3リットル)に水を300cc程入れてお茶を沸かそうとしたのだけど、何を血迷ったのか、気が付かないまま小さい方の鍋(0.9リットル)を火にかけてしまった。300cc沸かすだけならそれほどのアルコールは要らない(アルコールストーブは基本的には火をつける際に毎回必要な燃料だけを注入します)とそれほどの量を入れていなかったのだけど、パンを炙っている間、水の入っていない、それだけならまだしも、エバニューユニフレームのカップ折りたたみスプーンと軍手とライター(!)の入った鍋を火にかけてしまっていた!そういえば沸いてこないなぁと鍋に目をやって青ざめた。慌てて鍋を火から下ろす。化学的な異臭がする。中を見ると軍手が焦げて半分融け、ライターも融け(ガス漏れで爆発しなかったのが不幸中の幸い)、鍋にはそれらのプラスチックが焼け焦げてこびりついて変色している。愛用のエバニューのチタンカップは持ち手のシリコンゴムがススとなっている。それは本当にイタい光景だった。爆発に至らなかったのは本当に幸い。運が良かった。こんなミスは初めてだ。ヒューマンエラーというものは確かに存在することを今更ながら痛感した。
と、朝から随分と凹みはしたのだけど、それ以上には至らず運が良かったと胸をなでおろした。危なかった。
その後はテントを撤収して、出発。セイブルズ湖に寄って湖面を眺めた後、入口に向かって進む(30kmぐらいある)。途中雨がぱらつき始めて、やっぱり雨かぁと思いながら進む。
薪のケースをビジターセンターに返してからモントリオール目指して進む。途中雨が激しくなったけど、それはせいぜい10分程度で、後は雨が上がってしまった。結局雨になることもなく、1日が終わろうとしているところ。
今回の川下りコースは本当に素晴らしかった。また何度でも訪れたいと思える場所だ。このモントランブラン州立公園に来て、どれか一つだけ行うとすれば何がいいですかね、と訊かれれば、カヌー・カヤック経験がある方なら迷いなく、この川下りコースを進めると思う。カヌーを持っていない方には、レンタル・送迎サービスがあるし、カヌーを持っている場合はどうなるのか今ひとつ分からなかった(そりゃ、ウェブサイトには、身一つで出発地点のシャ湖に戻るのは無料、とは書かないですよね。)のだけど、昨日の日記に書いた通りなので、ここを訪れたいと思っている方は是非参考にしてみてください。技術的には何も問題はなく、全くの初心者はともかくとして、経験がある方なら、素敵な森と蛇行した川の美しさを十分に堪能できる素敵なフィールドです。