休暇 Lac Rossi Canoe-camping 初日

7月の最終週に、姉一家と母がモントリオールに遊びにきた(残念ながら父は仕事のために来られず)。せっかくなのでと、月ー水の仕事を休んで、月・火にモントリオールから車で2時間のところにあるモントランブラン州立公園(Parc national du Mont-Tremblant)カヌーキャンピング(PDF)に行くことになった。
いつも使っているCommunautoの車では小さ過ぎるので、今回は近くのレンタカーでトヨタのSiennaで借りる。キャンプ道具やSUPを満載し、母、姉、お義兄さん、甥っ子二人(6歳と4歳)を乗せていざ出発!
途中、サービスエリアに寄って一度休憩。モントリオールは天気は良かったのだけど、州立公園に近づくと雨がぱらつき始めた。甥っ子からは、あとどのぐらいで公園に着くのか、何度も何度も質問された。
12時ちょうどに州立公園の入口に着いて、手続きを済ませる。この先は国際免許証を取得してきたお義兄さんに運転を試してもらう。10km先のモンロー湖畔にあるカヌーレンタルセンターで、カヌーの鍵や、ライフジャケット、パドル、そして薪を受け取り、車に積み込む。そして、さらに先のRossi湖を目指す。このRossi湖は昨年8月に相方が遊びにきた際に一緒にカヌーキャンピングに出かけた湖。甥っ子たちのカヌーデビューにはいい湖だろう。

緑のトンネルに覆われた砂利道を経て、Rossi湖には13:20に到着。幸い雨は上がった。重いカヌーを運び、キャンプ道具と折り畳まれた状態のSUPを積んで、14:05にようやく出発。姉夫婦+甥っ子のカヌーと、母・甥っ子・僕の二隻のカヌーの構成。甥っ子たちのテンションは高い。

やっぱり素敵な湖だった。針葉樹の森と、静かな湖面と。僕の前に座っている6歳の甥っ子は、もう一隻のカヌーに抜かされない、それよりも先に行くことに命をかけている感じだ。子供の頃はそういう競争ばかり気にしていたなーと幼き日々を思い出しながら漕ぐ。カヌーは荷物満載でずっしりと重い。ゆっくりと漕いで行く。

やがて、Rossi湖の広い水面に出て、左に曲がり、キャンプサイトへと向かう。

今回のサイトは出発地点から約1.5kmのところにあるNo.25とNo.26のサイト。ここはこの二つが組みになってビーチがあり、隣の27・28とは少し離れているので、とてもプライバシーが保たれる場所だ。14:35には着いてしまった。
上陸。ちょうど公園の管理官の方がモーターボートに乗ってやってきていて、焚き火台の灰の処理をしてくれているところだった。2張のテント、タープを張り、ハンモックを吊るす。幼い頃からずーっとハンモックに寝てみたくて、でも結局初めてハンモックに寝たのは大学生に入ってからだったのだけど(でも安物だったのであまり快適ではなかったですが…)、今、手元にあるのはとても快適なハンモックで、甥っ子二人は競い合うようにしてハンモックの上に乗り、はしゃいでいた。

さて、この後は各々のんびりと過ごす。コーヒーを飲み、湖畔にたたずむ。母は折りたたみ椅子に座って、湖畔の木陰で本を読んでいる。僕はSUPを組み立てて、甥っ子たちに使い方を教えた。途中通り雨はあったけれども、基本的に天気は良い。6歳の甥っ子を乗せて近くの島の周りをぐるりと回った。その後は4歳の甥っ子も加えて、少し遠くに行く。お義兄さんのカヌーが追いかけてきて、4歳の甥っ子はそちらに乗り移り、のんびりと湖面を漂う。キャンプサイト近くに戻ってくると、SUPに乗った姉が近づいてきた。
18時半を過ぎて焚き火を開始し、ようやく食事の準備を始める。晩御飯はカレー(今回は甥っ子たちのために甘口のカレーを作って凍らせて持ってきた)のほか、サーモンナゲット、スモークミート、BBQでステーキ、ソーセージ、マッシュルーム、パプリカ、焼きとうもろこし等々豪華絢爛だ。でもたくさんあってもペロリと平らげてしまう甥っ子達はすごい。どこにそんなに入るのだろうかと思う。母が焼肉大臣になってくれ、肉を旨味を閉じ込めて柔らかく美味しく焼き上げてくれた。親と一緒にキャンプに出かけるなんて、いつ以来だろうか?(記憶の限りだと高校時代…もう20年近くも前のことだ)大人たちはビールやワインも飲みながら、わいわいと楽しく過ごす。蚊の襲来を警戒していたけど、思ったほどは多くはない(子供用の虫除けクリームを塗ってもらった)

夜21時前になってようやく夕暮れになった。暮れなずむ湖面に甥っ子をカヌーに乗せて漕ぎ出す。美しい。神々しさも感じるひととき。甥っ子達はまだ小さいけれど、この素敵な景色、覚えていてほしいな。


その後は、湖畔で焚き火をしながら、マシュマロを焼き、ワインをいただく。焚き火のほのかな明かりが、砂浜を優しく照らしている。

そうそう今回プラスチック製の食器を持ってきたのだけど、BBQの油汚れがなかなか落とせなくて苦労した。洗剤を使えない状況では、親油性の高いプラスチックは汚れを落としづらく、ステンレスやチタン等の金属製のお皿が欲しくなった。
甥っ子達は22時前に就寝。僕は一人残って焚き火を続け、23時になってようやく眠る。今回、4人用テントを姉一家、1人用テントを母に使ってもらうことになったので、僕は山用のコンパクトな蚊帳を吊って、その下で寝袋に包まって寝た。