休日 La Mauricie National Park kayak-camping 二日目

朝、目が痒くて辛かった。気がつけば6時を過ぎていて、テントの外に出たのは6時20分。外はすっかり明るい。

靄のかかった湖面がとても神秘的。

お湯を沸かして紅茶を飲み、オートミールをいただいた。

7:45に出発。朝もやの湖を漕いで行く。今日はまっすぐにスタート地点に戻る予定。昨日と打って変わって人もいないし、とても雰囲気が良くて何枚も写真を撮った。


Lac Dauphinaisの入口には8:20に到着。ビーバーダム二つを越える。

Lac Dubonのポーテージ地点には8:40に到着。

この先1kmのポーテージ。結構しんどかった。
9:05にLac Gironに到着。カヤックに荷物を詰め込んで進む。カヤックの進む方向にアオサギがいて、何度も逃げては追いつきまた逃げる、ということを繰り返す。色合いは地味だけど、佇まいや振る舞いは優雅な鳥だと思う。

9:40にLac Gironのポーテージポイントに到着。ここで、カヤックの重量配分と、背中に背負ったザックの配置を変更してみたところ、急に楽になって、カヤックを担いでどこまでも歩いて行けそうな気がしてびっくりした。具体的には、カヤックの後部荷室にパドルやシーソックを詰め込んでカヤックの重心が少し後ろに来るようにしたこと(それまで前側に詰め込んでいた)、背負う防水バッグの上にくくりつけていた小さな防水バッグを上ではなくて背面に移して背負う防水バッグの高さを減らした。この結果、カヤックを持つ場所がコックピットの少し後ろ気味になり、カヤックの背もたれ部分がちょうど背中のザックの上にフィットするようになり、前に押されるような感覚がなくなり、手を軽く添えるだけで、頭と後ろのザックに支えれてカヤックが安定するようになって、重量配分も均等になり、かなり快適になった。これなら何kmでも歩いていける!
9:55にLac Soumireに到着。

途中で、湖が流れ出していくところに寄る。小魚がたくさん群れていて、雑魚好きとしてはとても素敵な場所だった。

10:25に出発地点に到着。ほ。ここからさらに500mカヤックを担いで歩いて、10:45に駐車場に戻ってきた。昨日たくさんいた車は随分と減っている。多くは日帰りの釣り客であったことがよくわかった。
片付けていると、レンタルカヌーの業者がやってきて、道路脇でキジを打ち始める。すぐ横にトイレがあるのに…そのあたりのモラルは、ガイド業者も含めて高くないことはよくわかった。
せっかくなのでとエドワード湖に立ち寄ってから、帰路につく。モントリオールには14時前に到着した。
片付けをしていると、目が痒く、なんとなく鏡でじっくりと見ると、なんと目の周り、瞼に水泡がいっぱいできている。ギョギョギョ!体が疲れた時や胃腸に負担をかけた時や日に焼け過ぎたときに唇と鼻の近くやおでこにヘルペスができることはあるのだけど(唐辛子をあまり食べなくなってからできる回数は激減しました。キムチ大好きだったのですが、今は自重しています)、目の近くに出来たのは記憶にある限りでは小学校高学年の時の一度以来。しかも今回は目に接するところに多数出来ている(目の中に出来るとかなりまずい…)…これはおそらくヘルペスだろうと、気持ちが一気に凹んで、とりあえずバルトレックスを飲み、ずっと使わずに残しておいたゾビラックスの眼軟膏を塗った。7月半ばの日本への一時帰国に寄る時差ぼけ、その後の母と姉一家の訪問、そして(最後ポーテージのコツに気づくまで)しんどかったポーテージ、と体を弱らせてしまっていたのだろうけど、まさか目の横に出来るとは思わなかった。結局翌日にモントリオールに来て以来初めて病院に行き(診察を終えるまで6時間かかり)、そこではヘルペスじゃないみたいだよ、と言われ、抗生物質とドライアイ防止の目薬を処方されたのだけど、症状を見るに信じ難く、結局治るまでの間、毎日目の中に眼軟膏を入れ、一日に3粒ずつバルトレックスを飲み続けた(通常のヘルペスでは一日あたり2粒、帯状疱疹では4粒飲むもの)。手持ちのバルトレックスのストックがなくなってしまうけど、背に腹は代えられない。おかげで一週間も経つと症状が落ち着いて、目に感染するという恐怖感もなくなって心底ほっとした。
さて、今回の旅は一泊二日で5kmのポーテージを含む総距離29kmのカヤックキャンピングだった。その旅の途中に目の横にデキモノが出来て翌週は一週間苦しんだのはともかくとして、この場所自体はかなり素敵なところだった。二日目は僕は朝の10時半には出発地点に戻ってきたのだけど、この行程をもう少し遅くすればもっとゆっくりと楽しめると思う。でも欲を言えば、一泊二日ではなくて二泊三日ぐらいの行程で行けば、最奥のLac des Cinqもゆっくりと見て回るので良いと思う。奥まったところなのに、ハイシーズンとは言え、割とたくさんのカヌーがいて(と言っても日本と比較すれば本当に少ない数ですが…)、さらに何も大型の哺乳類には出会えなかった(夜近くに寄ってきた何かはいましたけれども)のは残念だけど、何はともあれ美しい場所だった。機会があればまた訪れてみたいと思う(そして10月に再度訪れることになったのです)。