休日 Châteauguay kayaking/SUP borading

先週La Mauricie National Parkで一人で一泊二日で総距離29kmのカヤックキャンピングを楽しんだ際、目の横にデキモノ(おそらくヘルペス)が出来てこの一週間は非常に苦しんだ。このデキモノが目本体に感染すると相当まずいことになるので、大事を取ってモントリオール市内の病院に初めて行ってみたのだけど、朝予約を取りに行った私立病院では予約は夕方でないと入れられず、さらに診察を受けるとここでは対応出来ないので、総合病院に行けと言われ、紹介状を持って夕方5時に緊急外来に行ったのだけど、診察を受けるまで5時間待たされ、診察室に入ってからは、眼科の専門医でないので、時々専門医に電話とファックスで連絡をしに行って、一時間近く診察室で待たされた後は、これはヘルペスではなく(専門医は言っていると)、ただ2−3日以内に専門医から経過を見るのに電話を入れるので宜しく、とりあえず薬は目に入れる抗生剤とドライアイ防止の点眼を出す、との説明を受け、その後深夜にやっている薬局を見つけて、薬を出してもらい、家に帰宅したのは0時を過ぎていて、と、そこではモントリオール医療の現実をまざまざと感じることとなった。でも結局診断結果を信じられずに日本から持ってきたヘルペスの薬も念のため飲みながら専門医からの連絡を待っていたのだけど、結局電話もかかってこず、本当にテキトーだなーと思ったりもした一週間だった。
とはいえ、幸い5日ほどで症状が落ち着き、目に感染して視力低下や失明につながったらどうしようといった不安は解消され、金曜日には随分と気持ちが明るくなっていた。病み上がりのため、週末は流石に大人しくしていようかと思っていたのだけど、元気になり始めると現金なもので、せっかくの週末にどこも行かないのは…という思いがあり、しかしネットで調べるとどこのキャンプ場も空きがないことを知って、金曜日の夕方にため息をついていたところ、職場の同僚のターニャが部屋にひょこりと現れて、この先しばらく出張続きでモントリオールにいなくなるのだけど、この週末はどこかにカヌーに行かないのか?(もし出かけるなら是非一緒に)とのこと。では、日曜日半日ほど一緒に出掛けますか、という話になって、既に何度も訪れているモントリオールから車で20分のところにあるシャトーゲーの町にあるお気に入りの保護区に出掛けることとなった。
9時に地下鉄駅で待ち合わせ。その先は車に乗って20分ほど走る。Communautoの車をみて、レンタカーでこんなボロい車があるのですねー、とターニャに言われ、これはレンタカーじゃなくて、カーシェアリングなんですよ、と話をする。
シャトーゲーの町に着くと、曇り気味だった。カヤックとSUPを組み立てる。我ながらこのあたりは手際が良い。準備を済ませて、10:10に出発。

最初僕がカヤックに乗った。SUPが初めてのターニャだったけど、スピードは遅いもののうまく乗りこなしている。カルガモチュウサギアオサギを眺めながらゆったりと進む。鳥の名前をいろいろ教えてもらったのだけど、あまり思い出せない…ビーバーの巣は草が生えて彩豊かだった。



橋をくぐって、シャトーゲー川を下っていく。マスクラットが岸際を泳いでいく。ゆっくりゆっくりと進む。左側が保護区で、右側が家が立ち並ぶ俗世となっていて、その間の人くさい、でも生き物に満ちた川をたどっていくのはとても素敵。シーカヤックに乗った単独行のおじさんが追いついてきて、挨拶をする。



やがてセントローレンス川に出る。このあたりはサンルイ湖と呼ばれる広い場所だ。見渡す限りの広大な景色。遠くには小さく見えるモントリオールの街並み。

保護区の北部から少し入ったところにあるビーチに上陸。12:00。何隻もモーターボートが泊まっていて、泳いで遊んでいる方が結構いる。お菓子を食べて休憩した。
その後は、SUPとカヤックを交換した。カヤックのコックピットが狭いと言われ、うん、確かに僕の足は短いけど、言い訳するとこのカヤックはMade in Japanじゃなくて、Made in Canadaだからね!と話をする。でも後で考えれば、コックピットに入れたシーソックの張り具合が甘く、しっかりとフィットしていなかったのが狭く感じた原因だと思う。後で少し反省した。

島をぐるりと一周して、出発地点には13:15に戻ってきた。無事終了。ほ。
と、片付けている間に、泳いでくる、とターニャは水に入っていく。天候はどんどん良くなっていて、この頃には陽がさんさんと照り始めて揺らめく水が美しい。途中で出会ったシーカヤッカーのおじさんが同じ場所に上陸したのだけど、そのおじさんは泳ぐターニャをみて、人魚みたいだなーと言いながら岸際に立ち、何やらしばらくの間見とれているようだった。
その後は、せっかくだから保護区の中を歩いてみますか、ということになり、入場料を支払って、中を散策する。カメ、キツツキ、ヘビ、サギ等を眺めながら一時間半ほど散策して、その後、モントリオールに戻ってきた。
今回の様子をまとめた動画はこちら(YouTube、4分ちょい)

目の横のデキモノの回復直後のため、ごくごく近場の保護区を訪れた週末。この島をカヤックやSUPで回るのは3回目だったのだけど、何度来ても素敵なところだった。天候も悪くならず、本当にのんびりした平和に楽しめた素敵な水上散歩だった。