休日　Îles-de-Boucherville National Parkへ

朝は７時半頃ようやく起きていそいそと準備を整える。
今日のサイクリングプランは、自宅からセントローレンス川の左岸を北上して、約15km離れたところにあるカプチュール=デタン=アラン公園(Parc de la Capture-d'Ethan-Allen)まで向かい、そこから船に乗ってセントローレンス川の中州にあるイル=ド=ブッシュビル州立公園(Îles-de-Boucherville National Park)に行き、公園をぐるりと一周（約20km）して、また船に乗って戻ってくる計画。15時から散髪の予約を入れてしまっていたこともあり、(1)朝一の船(10時)に乗る、(2)公園は２時間で見て回り、12:30の船に乗って帰ってくる、(3)時間に余裕がなければ地下鉄で(自転車も載せて)帰ってくる、という少々慌ただしい計画。
8:30過ぎに出発。モントリオールのダウンタウンを抜けて、ジャック=カルティエ橋(Pont Jacques-cartier)の手前から川に近いところ（川が見えているわけではない）を走る。自転車道がずっと付いているので安心。モントリオールは北米一のサイクリストのための街という評価も過去に受けているそうな。ただ、自転車道は所々デコボコがあるところもあるので、その点は注意。
小一時間ペダルをこいで、カプチュール=デタン=アラン公園に無事到着。軽食コーナーもありそうな休憩施設でトイレを借りる。

船のチケットはどこで買えばよいのかいまいちよくわからなかったが、先週火曜日の経験からして、船で買えるだろう、と船着場に向かう。この船着場は、ベルリーヴBelleriveの船着場という。船については、こちらを参照。10時の出航まではまだ30分以上あるのに、既に結構な数のサイクリストが集まってきていた。釣りをしている人もいて（餌はミミズを使っていた）、のんびりとした雰囲気が漂っていた。

さて、10時前に船がやってきて、順番に乗り込む。

船内中央には自転車置き場があって、そこに順々に停めて行く。船内にチケット販売所があり、往復料金に公園の利用料も込みで８ドルなり。レシートはきちんと取っておいてください、とのこと。後ほど公園で地図を受け取る際、そして帰りの船に乗る際に必要になった。くれぐれも捨てないようにしてください。

20分弱船に乗ると、セントローレンス川の中州のシャロン島(Île Charron)に到着。船を降りて、自転車を漕ぎ始める。

入口が一見分かりにくい気がしたが、よく見るとカプチュール=デタン=アラン公園(Parc de la Capture-d'Ethan-Allen)と書かれた標識があるので、それに沿って進む。他のサイクリストがいれば、ついて行けばよいだけでもある。

自転車道を進み、車の料金所を兼ねた公園の入口に到着。

自転車の方はその横の自転車道をそのまま通り過ぎて行く人も多かったが、たまたま前を走っていた方が地図を貰っていたので、地図をください、と告げると、レシートを見せるように言われ、見せると、いいですよと言って地図を渡してくれた。

その先に進む。この自転車道（サイクリングトレイル）は、自転車＋歩行者用だが、距離もそこそこあるし、断然自転車がおすすめだ。少し進むと駐車場や公園の案内所等々が集まった一画に着き、さらに進むと、小さな案内所があるサン=ジャン島(Île Saint-Jean)へのはしけがあるところにやってきた。

このはしけはワイヤーが付いていて、それを巻き取って動いている。人が集まると適宜動かしてくれる。僕が行った時は休む間もなく往復を繰り返していた。川沿いにはカヌー・カヤックの方もたくさんいて、それはそれで楽しそう。５月末に注文したフェザークラフトのカヤックが早く届かないかなぁという思いを強くした。
さて、サン=ジャン島は一周ぐるりと回れるようになっていて、反時計回りのコースで向かう。ここはゴルフ場もある。コース沿いには所々に木のベンチと椅子があって、家族連れ、カップル、その他の人々がゆったりと過ごしていた。基本的には徒歩か自転車しかないので、喧噪とはほど遠いイメージだ。ほどなく、グロボワ島(Île Grosbois)に渡る木橋があって、それを渡って、グロボワ島に上陸し、今度は時計回りに向かう。

このトレイルの横はセントローレンス川の湿地帯なのだけど、立ち寄った川岸では、モーターボートでやってきたおじさん二人がガソリンバーナーで豪華な朝食を作っているところだった。季節に寄ってはたくさんの鳥がいるのだろう、でも今日はそんなに見なかった。

時々コース横の川岸に寄りつつ、グロボワ島を一周する。

木橋に戻ってきてこれを渡り、サン=ジャン島に戻ってくる。なお木橋のところには、仮設のトイレが設置してあった。

朝は涼しかったのに昼が近づくにつれて暑く、そして日差しがきつくなり、体がよく焼けた。サン=ジャン島は半時計回りに島の残り半分を回る。途中、展望台があり、そこに登る。展望台では親子３名が昼食を食べていた。ここから湿地帯を眺める。

この展望台のすぐ横から延びるトレッカー専用（自転車禁止）のトレイルがあるのだけど、距離3.5kmで所要時間は１時間半とのこと。歩いてみたい気持ちには駆られたが、これを歩いてしまっては12時半の船に間に合わなさそうだったので、今回は諦めることにした。今度ゆっくり時間を作ってきてみよう。そして、サン=ジャン島とシャロン島の間のはしけまで戻ってきた。

はしかから先は、先ほどとは別コースを通る。途中、トイレに寄る。しっかりとしたきれいなトイレだった。橋を渡り、自転車道を駆け抜ける。

そして公園の入口に到着。その先も自転車道を通り、12:05に船着場に戻ってきた。ちょっと急ぎ過ぎた旅だったかも。

12:30まで、屋根だけ付いている東屋で休む。日差しがきつかったので日陰が嬉しかった。到着した船にはたくさんのサイクリストが乗っていた。でもこの時間にこちらから自転車を載せたのは僕一人だけだった。レシートを見せて（iPhoneカメラでスキャンし）確認を取り、船に乗る。
船ではのんびりと景色を楽しむ。モントリオールのダウンタウンが霞んで見える。

大きな貨物船が泊まり、ここモントリオールは貨物船と陸送の要として発達してきたことをしみじみと感じた。
カプチュール=デタン=アラン公園(Parc de la Capture-d'Ethan-Allen)に着くと、たくさんのサイクリストが待っていた。船を降り、12:50。う〜んと悩む。地下鉄を使ってショートカットしようと考えていたのだけど、まだ時間はあるので、帰りも自転車に乗って帰ることにした。自転車をこぎはじめてすぐに、向かい風がきつくて後悔しかけたが、大丈夫、十分間に合うから、と無心になって走る。自転車道沿いにはリスがたくさん。でもいい写真は撮れなかった。
モントリオールの中心市街地に戻ってくると、ジャズフェスティバルで盛り上がっていた。自転車道のある通りの隣の通りではパレードらしきものも行われていて、大音量で次々と流れている様子が見えた。そして、13:50に無事自宅に到着した。
今日の行程をまとめた動画はこちら（YouTube）。