ライカ モノビット購入

大学4年生になる時に、ニコンのモナーク8×42を購入してずっとそれを愛用していた。すごくよく見える双眼鏡で、防水でもあったので調査研究・山とどこにでも持っていっていた。焦点距離もそこそこ短いので、渓流で頭上の木の種類を同定する時にも役に立ったものだった。
同じ時期に秩父演習林で調査に来ていた方にツァイスの双眼鏡をのぞかせてもらったことがある。視界に入るもの全てがあまりにも鮮やかでシャープでよく見えて感動で言葉を失う。そうかいい双眼鏡とはこういうものなんだ!そう叫びたくなる感覚。以来、ツァイスのような高級双眼鏡には憧れを持ち続けていた。
時は過ぎて、8×42のサイズは見やすいのだけど、見やすさ変わらずでもう少し小さい双眼鏡、つまりレンズがいい高級コンパクト双眼鏡がほしいと思って、ニコンツァイススワロフスキーライカ、といろいろ比較した結果、2年ほど前に大奮発してライカのウルトラビット8×20を購入した。メガネをかけた状態で一番見やすかったのがこのモデルだった。こちら、相当気に入って使っているのだが、出張や、山ではさらに荷物を減らしたいとの思いがあって、単眼鏡があってもいいなぁと思っていた。安物を買って使ってみたが、安かろう悪かろうで見ていて何も楽しくない。やっぱり買うならしっかりしたものを買わないといけないなぁと考えていたところ、ライカのウルトラビット8×20を半分にしたモノビットという単眼鏡を見つけてしまい、欲しいなぁと物欲を募らせていた。
他には、ツァイスの単眼鏡も興味があった。見ると明るくてシャープな見え心地で感動!でもツァイスの単眼鏡はアイピースが眼鏡用にはなっていない(ゴムを折り曲げればいいのだけど、スマートではないと思う)。ニコンは値段も手ごろで良いのだけど、防水でないのが不安があった。また7倍だとハイアイポイントになっていないのでメガネを付けて使用できなかった。Vixenが今年の12月に出す新型の単眼鏡はアイレリーフが17.5mmとかなりのハイアイポイントになっていて結構良さそうなのだけど、ちょっと重いかなとの思いがあった。いろいろ考えると、やっぱりライカかなぁという思いがあった。
さて、ライカのモノビットだが、いろいろ調べると欲しい黒色はどこも在庫があまり無いようで、先週末にライカ銀座店に行った際にも置いていなかった(赤色とシルバーはあった)。ただその時に、他店にはあるようなので来週までに入荷しておきますよ、と話を聞いていたのだった。
怖いもの見たさもあって今日行ってみると、先方のスタッフ一同は僕のことをよく覚えていて、今日入ってきたんですよ、とモノを見せてくれた。やっぱりいい!高い買い物なのでかなり悩んだが、一生ものは買える時に買ってとことん使おう!と思って、思い切って購入。まだ相方に説明していないや。
かなりコンパクトで、それでいてしっかりしていて、上々。ただ、付属のケースが思いのほか大きいので、アウトドア店で売っているハイマウントの汎用型ナイフケースのMサイズを買ってきた。入れてみるとぴったりなので感動(クローズアップレンズは入りませんが)。これならどこにでも持っていける。
単眼鏡だと、8倍は高倍率。手ぶれや明るさを考えると6倍ぐらいの方が使いやすいかもしれない。でも、しっかり遠くを見たい時は8倍があるのは心強い。
これから旅の相棒となる。宜しく。