火曜日


昨晩、帰宅すると荷物が届いていた。5月末に注文していた待望のカヤックがようやくやってきた。純粋に嬉しい!!
初めて本格的なカヤックを手に入れたのは大学3年生の秋。このとき購入したのはアルフェックのボイジャー450Tというモデル。以降、那珂川、鈴島、熊野川北上川四万十川等を下り、大学院の2年生の夏にエアーのトムキャットというインフレータブルカヌーを手に入れ、その二台を使い分けながら、那珂川、魚野川、空知川美瑛川利根川長良川犀川等を下ってきた。その後アルフェックのエルズミアというシーカヤックを手に入れ、さらにオールドタウンのオッターというポリ艇を手に入れ、釧路川屈斜路湖、厚岸湾、別寒辺牛川、野付半島屋久島の川と周辺の海を漕いで来た。どれも思い出に残っている川旅・海旅だ。
今回手に入れたのは、フェザークラフトの今春に発売されたばかりのエアロナットという流線型のカヤックの形状をしたインフレータブルカヤックだ。様々な意味で革新的なモデルだと直感してすぐに購入を決意したのだけど、おかげで手に入れることが出来た(注文が殺到したため現在品切れ中)。日本で購入すると32万円だが、カナダで買うと26万円程。それでもこれまで手に入れたカヌーの中で単体では一番高い買い物となった(オプション品も含めれば、エルズミア480がもっとした)。
はやる心を落ち着けて、段ボール箱を開く。想像していたよりもずっと小さな収納サイズでびっくりした。その後早速空気を入れて、組み立てる。ものの5分強の時間で組み上がった。すごい!さらに、シーソックも標準で付いているし、スプレースカートももちろん標準装備。フットレストやスケグ、デッキロープにパドルフロートも付いているので、思ったよりもコストパフォーマンスは良いのかもしれない。
そして乗り込んでみて、思っていたよりも全長が長く、さらに細身の船体に驚く。形もかなり美しくて、さらに船体布のブルーが予想していたよりも濃い青色で素敵だ。
中学生の頃、キャンプに行けないことへの憂さ晴らしで自宅の部屋の中にテントを張っていたが、この日は久々その時のときめきを思い出した。
さて、そんなカヤックだが、残念なことが一点。注文したパドルが、細身のフリッカーを注文したはずが、何故かワイドブレードのパドルが届いた。あらららら。日本円で3万円もするのに…。流石に諦めきれず、パドルを交換してほしい、どのぐらい時間がかかるか教えてほしい旨のメールを出した。
今日の夕方、その返信が届く。曰く、交換して返送料は負担するのでパドルを郵送で送り返してほしい。そうすれば新しいものを届けます、とのこと。すかさず、「早速のご返信ありがとうございます(Thank you for your prompt reply!)」と書きつつ、「どのぐらいかかるのか、一週間以上かかるならこの週末はカヌーに行けないし、行くとしても新たにパドルを購入する必要がある、細身のパドルはとっても素敵で惹かれているのだが、それ故、今は非常に残念な哀しい状況なのです(My question is how long it takes to receive it. Because If it takes more than 1 week, I can't go kayaking this weekend or I have to buy another paddle. I'd like to get the narrow paddle because it looks very nice, but....I'm really sad in this situation.)」とすぐに返信したところ、今週末にはカヌーに行けるようにすぐに配送の手配をします(I will expedite shipping - and you will receive before the weekend.)、との返事が届いた。明日宅急便が受け取りにくるようで、広いカナダの西海岸から東海岸への郵送を考えると、週末までに届くかが怪しいところ…でもしょうがないか。
あと、職場では、カヌープレゼントでもらったの?と聞かれて、いや、買いました、と答えたところ、一体カナダに来て以来、いくつ自分にプレゼントを買っているの?と詰問されてしまった…そんなに買っているつもりは…でも、iPad(7万円)自転車(諸々合わせて15万円)GPS(4万円)エスプレッソマシーン(アクセサリーを含めて1.8万円)ズームのデジカメ(アクセサリー含めて6万円)パドル(3.3万円)カヤック(26万円)…う〜ん、実はそこそこ買っているのかもしれない。でもとことん使った道具は自分の地肉となって行くもの。もったいなくないように大事に、とことん使ってみようと思う。
他、職場では、車で数時間行ったところにある保護区では、無数の湖があって、カヌーには最高だよ、という話を聞く。そう、実は隣の部屋の人がカヌーをやっていて、最近カナディアンカヌーを買って、お子さんと一緒に出かけているらしい。せっかくカナダに来たのだから、そういう楽しみも楽しみたいな、と思うところ、
カヤックのインプレッションは、無事カヤックを使用できたらするつもり。信頼できる道具と共に出かける体を張った旅は喜びそのもの。でも何より大事なのは安全。信頼性を見極めながら、これから一緒に楽しく旅が出来ることを祈るばかり。

8月5日の夜は日本時間の8月6日の朝。69年目となるこの日、職場で一人黙祷してから、帰宅した。