海沢川沢登り

まりりん+旦那さんが今シーズン初の沢ということで海沢に行くのだが、一緒にどうですか?また、一緒に来られるなら他の人も誘いますがどうしましょうか?という誘いをまりりんから受けて、日曜日に親元の職場の面子と海沢に行くことになった。
白丸駅8:25に集合。メンバーは、セキグチ夫妻(まりりん+旦那さん)、コイケ君、そして私の4名。コイケ君は北大山岳部出身という頼もしい後輩。沢に行く面子を求めていたそうなので、今回の誘いはわたりに船だったとのこと。他にも初心者をたくさん誘うつもりが、残念ながら誰も来れず。沢に慣れたメンバーばかりなので、今回はさくさく進むと考えながら準備をしていた。
白丸駅に到着。暑い。いい天気だ。そして懐かしさに駆られる。学生時代は奥多摩駅の一つ手前のこの駅に降り立ち、よく奥多摩の沢を登っていた。懐かしの階段を下りて、道路沿いを歩く。じりじりと汗が滲む。海沢橋を渡り、養魚場、アメリカキャンプ村を通り過ぎ、駅を出て50分ほどで天地沢手前の入渓点に到着した。準備を済ませる。コイケ君は山岳部出身という期待を裏切らず、安い装備をフルに使っている印象。メガネバンド一つをとっても、細引きで代用していて、見ていて懐かしかった。着替えなどを纏めてデポし、9時半を過ぎて入渓。
入ってすぐの変哲のない浅瀬を見ると、ヤマメの幼魚がたくさんいる。美しかった。少し歩くと、泳ぐ淵に到着。早速、泳ぐ(YouTube)(写真)。昨年の8月に海沢下部に来ているが、その際は15〜20cmほど増水していたのだが、今日は水は普通かやや少なめ。泳いだ後の小滝の通過は、去年は後続にお助け紐を出したけれど、今回は楽勝だった。その後も淵と小滝が出てくると泳いで(YouTube)さくさくと登った。
途中で、親子(?)とも考えられそうな、おじさんと若い女性のパーティーに追いつく。なんとわらじを履いていて、装備は渋かった。広い淵を持つ滝の通過の際に追い抜く(YouTube)。この滝も去年はお助け紐を出したけれど、今回は何も無しだった。
井戸沢を通過し、砂防堰堤の上で道路に上がる。ここまで1時間。林道を歩いて、海沢上部へ。海沢園地を過ぎ、三つ釜の滝のところで再度入渓。
三つ釜の滝は、一段目は左壁を登り、2段目・3段目は左を巻き気味にさくさく登った。その上の深い釜を持つ小滝は滑り台にして遊ぶ(YouTube)。ネジレの滝に到着するとすごい人。10名ほどのキャニオニングツアー客が、上部から懸垂下降で降り立ち、次々と釜に飛び込んでいる。時間もかかりそうだったので、ここは右岸を巻いたが、巻き道ははっきりとした踏み跡となっていて、一箇所鎖もついていた。ネジレ滝の上には何本もロープが垂らされ、たくさんの人が下降の準備をしていた。大滝手前の小滝は水流を行き、大滝に着くとたくさんの人がいた。釜で泳いでから、右岸から巻く。滝の左の岩肌が尽きるすぐ横の急斜面から取り付こうとしたが上部が怖そう。あきらめ、50mほど左にトラバースすると岩場が尽きて、赤テープがついているまき道に出た。たどって滝の上部に出る。不動滝の巻きは、道はしっかりしているが、細く高さがあるので慎重に行く。支沢を渡り、その先ふみ跡が分かれていたので、上に行くルートを行ったが、行き詰る。お助け紐を使ってその先を見るが、懸垂下降するにはちょっと高過ぎた。赤テープもあったが、戻ることにする。
少し戻って、先ほどの支沢先の右側の細いトラバースの踏跡をたどると、懸垂下降するのに良い木がある。そこから10mちょっと懸垂下降でくだり、無事不動滝の上の川床に到着(YouTube)。変な踏み跡に入り込んでいたので、無事川床に着いたときはホッとした。
その先は小滝が続く。一箇所、小滝のすぐ横の左岸の岩肌を行くところで少しだけバランスを要するところがあって、かつてハーケンを打って手がかりを出したことを思い出した。
2:3で沢が分かれるところで、大休止。コンロを出して、お湯を沸かし、ソーメンをゆでて食べる。ミョウガがたっぷりと入って美味しかった。ここでもコイケ君の装備がお金のない学生のステレオタイプな装備で、それでいて実用的なものが揃っていたので感心した。コーヒーを飲み、コイケ君が買ってきてくれたナシをいただく。一時間ちょっとほど過ごしてから、右又を出発。間もなく登山道(海沢探勝路)に出て、装備を片付け、下る。
海沢園地に向かう途中、これから海沢を下るために登山道を登るキャニオニングツアーの10名強の団体に2度会った。みなウェットスーツを着ていて、暑いのでウェットスーツの上は 着ていないのだが、若い女性も何名もいて、みなビキニだったので、びっくり。山ガールブームでお洒落な若い女性が増えているところだけど、登山道でまさかビキニのお姉さま方に会うとは思いもせず、一同大興奮で、その先の登山道はその話でもちきりだった。
海沢園地を過ぎて、林道を歩き、入渓点でデポ品を回収。雨がポツリと降りかけたが、その後は止んでホッとした。道路をダラダラと歩いて、奥多摩駅近くのもえぎの湯へ。つり橋をわたると、その下の川原では多くのキャンプ客がいた。もえぎの湯は混んでいて、15分ほど待ってから入館。体を洗い流し、湯にふやけ、温泉あがりに生ビールで乾杯。みなでアルコールを飲めるのは電車で来た時の特権。瓶牛乳もいただいた後、奥多摩駅へ。缶ビールをさらに買った後に駅に向かうとちょうどいい時間に臨時電車があり、スムーズに乗り継いで帰宅。その後相方と晩御飯を食べに出かけた。
初心者ウェルカムな沢で初心者が誰も来なかったのは少し残念だったけど、沢慣れた面子ばかりでサクサク進めて快適な沢登りだった。

■行動時間
8:25白丸駅到着→9:20入渓点 9:40出発→(海沢下部)→10:30堰堤上→(林道)→10:50三つ釜の滝→(海沢上部)→11:25大滝→12:20不動滝上懸垂下降終了点→12:40二又(昼食)13:50→14:00登山道→14:35海沢園地→14:55入渓点 (以下略)


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