休日

この週末は、天気が悪いと天気予報が言っていた。
先週は休みも取って相方といろいろ回っていたので、今週は大人しくしていようという気持ち半分、せっかくなのだから多少天気が悪くとも出かけようという気持ち半分で逡巡していたのだけど、水曜日には出かけようという気持ちが強くなり、レンタカー屋さんに行く。と、今度の9月1日(月)が勤労感謝の日で休みなのだけど、レンタカー屋さんもこの週末は日・月を休みにするので借りるなら土〜火曜日の朝までにする必要があります(その分高くもなります)、とのこと。希望としては土日で借りて、月曜日はモントリオールで過ごそうと思っていただけに、とりあえず天気も悪いし、まあいいか、と思い、予約しなかった。
土曜日の今日、案外天気がいい。そして明日は嵐が来るとのことだったのだけど、どうも天気はそれほど悪くなさそうだ。モントランブラン州立公園のカヌーキャンピングはこの週末まで。やっぱり無理してでも行っておけば良かったなぁ…という気持ちで一杯になる。
そんなことをいろいろ考えていると、出かけたい時にいつでも出かけられるようにやっぱり車を買ってしまうかなぁ…という気持ちが沸々と沸き出して来て、早速いろいろと調べる。一年半程乗るだけなのだから、ボロくてもいいや、という気持ちの反面、せっかく乗るならマニュアル車で走って楽しいのがいいよなぁ…とだんだんと欲が出てくるのが駄目だった。
そんなこんなで、太陽がサンサンと照る中、延々と中古車のウェブサイトを見ていた。まずは、スバルを探す、その後、マツダフォルクスワーゲントヨタニッサン等も見ていく。見ていてびっくりしたのが、日本に比べて、中古車の相場が高いこと。走行距離10万キロ越でも100万円以上するものがゴロゴロとある。確かに安いものを探せば、30万円程のものもあるのだけど、80万円程出すとそこそこにはなってくるのだけど、でも乗りたいな、と思うような車になると、100万円は超えてしまう。そうそう、個人の直接の売買も結構あるようで、地域情報サイトであるCraigslistを見るとたくさんの情報が出てくる。ただカナダは車検が無いので、駄目な車は本当に駄目らしい。僕は6月に急な上り坂で一旦停止後に再発進しようとしてクラッチがすり切れたのか走れず、そのまま後ろの車に向ってずり落ちていったBMWを見ている。それをある程度防ぐには、中古車のディーラー経由で買うか(その分高くなる)、もしくは個人売買の際には事故記録や大規模修理が無いかを有料で確認し、さらにBCAA(日本だとJAFにあたる機関)の車両点検士に最終点検をしてもらう…ちょっと面倒だけど。いずれにせよ、値段か手間がかかるものだ。
でも、車は欲しいし、ある程度の出費は仕方が無いか(またどうせ売れるし)という気持ちと、やっぱり1年半程度かもしれないし、...という気持ちが交錯する。そして、段々とMazdaMazda3(日本名アクセラ)の2010年モデルのマニュアル車に惹かれていく自分がいた…(値段はおよそ100万円なり)。幸い今日は店舗が休みなので見に行くことは出来ないが、頭の中はすっかりと購入モードになっていた。
ただ、さらに調べていくと、モントリオールにもカーシェアリングがあることがわかった。その名はCommunauto。日本にいたときからカーシェアリングに興味関心はあったのだけど、結局手を出さずにいたのだけど、このモントリオールのカーシェアリングは、北米では最も歴史があるものらしい。家の近くにも駐車場があって(500m程離れてはいますが…)、それほど不自由無く使えそうだ。俄然興味がわいてきて、いろいろ調べ、そして費用の比較をした。車を買うとなると今のアパートメントの地下駐車場を借りる必要もあるので、管理人さんのところに行って話をする。駐車場の月々の費用を教えてくれませんか?車を買うかカーシェアリングに登録するかを考えている最中なのですが...(Can you tell me how much the monthly parking charge? I'm thinking to buy my own car or to register a car sharing...)と話をすると、駐車場は月々150ドル、ただし、アパートの契約期間と同じになるよ(途中で駐車場だけ解約は無し)、ところで職場はダウンタウンだっけ(→Yes)、普段通勤で車を使っていないんだよね(→Yes)、だったらレンタカーを借りるかカーシェアリングをお勧めするよ、ウィークディはずっと停めっぱなしなのはもったいないし、車は結構高いし、車を持つとなるとかなりお金がかかるよ、とアドバイスまでくれた。管理人さん、ありがとう。
結局費用比較すると、余程積極的に乗るのでなければ(かつ本当に安い車を買うのでなければ)マイカーを買うよりもレンタカーやカーシェアリングの方が費用は抑えられそうだ。そしてカーシェアリングはレンタカーを借りるよりもやはり安く済みそうだった。さらにカーシェアリングはオンラインで予約した後簡単に受け取れる(手続きが特にない)のがいい。プランはいくつかあって、年間360ドル(月々30ドル)かかるプランAから、年間40ドル(その分使用する際の単価は高い)のプランC(ただし、一番人気)が主なところなのだけど、使う際にあまり気兼ねなく使いたいという気持ちもあり、プランAを申し込む決心をする。
その後は、オンラインで手続きを済ませる。契約条項を読んだ後にテストがある旨書いてあったので、面倒だなぁと思いつつ、結構長い注意事項のページをじっくりと全部読んだのだけど、その後のテストは簡単なもので特に問題なく終える。多分間違っても何も問題ないのだと思った…あと、入会にあたっては保険証明や運転記録証明(どちらもWeb上で申請可能)を揃えたりする必要があって、さらにクレジットカードのヒストリーも考慮されるらしく、先日(クレジットカードの支払いはてっきり自動で引き落とされるものと思っていたので手続きをうっかり怠り)気がつけばクレジットカードが使えなくなっていた身としては、少々の不安が無いわけではないのだけど、まあきっと大丈夫だろうと信じているところ。そして早速免許証のコピーにデポジット分の500ドルの小切手を合わせて郵便でCommunauto宛に送った。その後は、自転車をセダンに積むためのキャリアを探したりしていた。
そして、気がつけば夕方になっていた。いやはや。結局車のことばかりを考えていた一日だった。