銀座 久兵衛

朝から病院に行って薬をもらったり、山道具屋に行ったり、書店に行ったりして、昼は友人と一緒にランチを食べ、午後はフォーラムに顔を出して、夕方から相方と一緒に銀座駅へと向かった。
行き先は、銀座 久兵衛の銀座本店。もっとも有名な寿司屋の一つだと思う。値段もそこそこするのだけど寿司職人さんがフレンドリーで敷居は高くない、とも聞いていた。ここ数年、一度は訪れてみたいね、と話し続けていた店だ。ちなみに相方はかつて一度海外の方を連れてきたことがあるらしい。そんな話も聞きながら憧れであり続けていた店だ。
銀座駅からはてくてくと歩き、無事たどり着く。

中に入り、予約名を告げると1階のカウンター席に案内された。席は満席。海外の方も来ていてTシャツ姿だった。一方、僕はネクタイはしていないけど、一応スーツを来てやってきてみた。
席はカウンター席のど真ん中。秀よしという秋田の日本酒を注文して、相方と乾杯した後、お任せコースをお願いした。目の前の寿司職人さんは平さんという方だったのだけど、このカウンターの親分的な存在だった気がする。好みを聞かれながら、次々と鮮やかに寿司を握ってくれた。こちらもいろいろと質問し、そしてすべての寿司の写真を撮らせてもらった。なるほど確かにフレンドリーだった。

僕は回らない寿司屋に行ったことはそれほど多くなく、しかもカウンター席に座るのはまだ人生で3回目ぐらいのはず。なので、寿司については僕からたくさんを語ることはできない。
でも、この日僕が見て話して食べた寿司についての素直な感想としては、一つ一つの寿司に一工夫があって美味しかったし、目の前での鮮やかに捌いて寿司を握っていく様子は素晴らしかったし(特に車海老の処理に感動)、清潔で手際が良かったし(1種類握るごとに綺麗になるまな板と包丁!)、いろいろな面で本当に洗練された寿司だと強く感じた。

個別の感想を言えば、アオリイカのねっとりとした旨み、昆布の素揚げのほんのりとした苦味と旨み、ウニの甘さ、生きたままの車海老を手早く処理して握ってくれた寿司の甘みと旨み(まだ身が動いていた)、脂の乗ったイワシの甘み、日本酒に非常によく合った穴子の肝の強い苦味と旨み(カワハギの肝を苦くしたイメージ)、穴子の柔らかさ、玉子のフワフワ感、が特に印象的だった。お代わり自由の大根・ワカメサラダも美味しかった。
生きている車海老の様子はこちら(YouTube)

会計は、お任せコース1万円✖️2、日本酒が1本で2千円にサービス料10%と消費税がついて2万6千円なり。贅沢なひとときだ。同時に日本の食文化の一端をまた一つ学ぶことができた気がした、大満足なひとときでもあった。